「My Age 2019秋冬号」に由紀さおりさんと山王病院のボイスセンター長の渡邊雄介先生との素敵な対談が載っていました。「エイジングと声」についてです。皆様ご覧になりました?
古希を過ぎてもなお柔らかで羽のような声の持ち主の由紀さんはプロとしてその維持に並々ならぬ努力をしていらっしゃいます。そして、その良き指導者で相談相手であるのが渡邊先生です。先生は予約だけでも有料なほど人気のある日本一の声の権威。そこへ由紀さんは何と毎週通っていらっしゃるのです。
実は私も3年前に渡邊先生の診察を受けたことがあります。その年の私自身はボロボロでした。何回か書かせていただいたので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、3月に乳がんの手術を受け、6月に手の舟状骨骨折手術、9月に喉のポリープ手術、12月に逆流性食道炎の手術と手術だけで4回、これでもかという不調の嵐でした。
今考えると「良く頑張った〜」と思いますが、来る時ってくるんですね〜。
当時ポリープの手術に関しては親戚が代々耳鼻咽喉科医だったので、彼を通して某大学病院の権威を紹介してもらい、手術の手続きを取りました。でも入院も沈黙も一週間と言われ、「エッ、ポリープでそんなに長く?」と思い、いろいろ調べてみると渡邊先生の山王病院は「入院2日と沈黙3日」、他の病院と明らかに違っていました。探求好きの私としては手術が決まっているにも拘らず「絶対一度渡邊先生に診てもらいたい」とセカンドオピニオンをとったのです。先生に全てをお話しすると1週間という入院期間は医学的根拠からではなく慣例みたいなもの。一般的にはポリープをとった傷口に重点を置くが、そればかり気にしていると喉の筋肉が弱ってリカバリーが遅くなる。山王病院は傷口の回復と筋肉のリカバリーを考えて2日入院3日沈黙をとっているということでした。先生のスケジュールもあって、結果的には某大学病院で手術を受けましたが、この経験で早めの退院の交渉、その日から少しずつ話しだすという選択が可能になりました。
私の体で最も弱い部分はThe Fujiyama Sisters というヴォーカルグループをやっているにも拘らず喉!一番先に不調が出ます。ですから喉だけはずっとケアしてきました〜。今回渡邊先生の著書『フケ声がいやなら「声筋」を鍛えなさい』を改めて読むと「声筋を鍛えることが健康と若さのキー」とあります。
「やはり、そうか!今までやっていたことが全てあてはまる」
私は確信しました。
『フケ声がいやなら「声筋」を鍛えなさい』渡邉雄介著(晶文社)
1月12日の青学での講演会は「若々しく年を重ねる極意」というタイトルでお話しさせていただきますが、渡邊先生の理論に裏打ちされた「声」の重要性についても色々とお話しするつもりです。どうぞお楽しみに〜〜。