コロナ禍での自粛期間は人生観や価値観について向き合い、考える時間となった人は多いはず。読者が改めて考えたのは、どんなことでしょうか?
(アンケートは2020年11月実施、回答者325人)
人生観について変わったことは?
「時間」の大切さに気づいた人は多く、「自分をいたわる時間」「一人の時間。もしくは静かな時間」「時間はあっても、できることは限られている」などの意見が。
また、「自分に力をつける。経済的にも精神的にも」「家族のそばにいられる専業主婦でよかったと思う半面、自分は本当にそれでいいのかとも思った」など、「自分」の大切さに気づいた人も。
読者の声
60歳以後を見据えるようになった。
(50代独身・実家暮らし)
家族、息子、親、友だち。お金やステータスより信頼できる人間関係を持つことのほうが大切だと気づきました。
(30代既婚・子ども一人)
死が身近になった。
(40代既婚・子ども二人)
人間のあるべき生き方が少しわかった気がする。忙しい毎日で、自分をあまり大切にしていなかったこともわかった。
(30代・二人暮らし)
価値観について変わったことは?
「ねばならないをやめる。いつ死ぬかわからないのだから、自分に素直に生きたい」「手放すときが来たのだと思う。どんなに裕福でも死んだらおしまい」「何が必要で何が不要かわかっていなかった。
“不要”がわかった今は、つまらないことにエネルギーを割かず、生きることの本当の意味を考えたい」など、自分を見つめて得た気づきは大切なことばかり。
読者の声
これまでと同じ生活に戻ろうとするのはやめよう、新しい、楽しい、明るい方向へ向かおうと変わった。
(50代独身・実家暮らし)
自分自身の「軸」を取り戻した感じ。何が好きで、何ができて、何をしたくないか。どんな人間関係を望み、将来はどのような生活をしたいのか。お金目的の労働ではなく、生活に必要な分だけ稼ぎ、あとは楽しく! 健康が一番! いろんな人とストレスを抱えてつき合うのでなく、つき合いたい人とだけ、ちゃんと見極めて自分のペースでつき合うこと。
(50代独身・一人暮らし)
自分時間を大切にするようになった。身近なもので楽しむことを覚えた。遠くに旅行というよりは、近い場所の名所に注目して楽しめるようになった。
(50代既婚・子ども二人)
イラスト/内藤しなこ 取材・原文/井尾淳子