※取材は、20年2月に実施しました。
こんにちは、板倉由未子です。
2019年11月1日、栃木県・那須町にオープンした
「星野リゾート リゾナーレ那須」へ行ってきました。
東京駅から新幹線を利用し、那須塩原駅までは約70分。
駅からリゾートへはシャトルバスに乗り40分ほど。
一歩足を踏み入れた途端、澄み切った空気に、気分が一新します。
日本初の「アグリツーリズモリゾート」
リゾートは、那須岳の山裾標高500mにあります。
天然の森を活かした4万2000坪ものの広大な敷地内で、
地域の生産活動に触れる体験を楽しむ、
日本初の「アグリツーリズモリゾート」を展開しています。
アグリツーリズモとは、イタリア語でアグリトゥーラ(農業)と
ツーリズモ(観光)を合わせた造語で、農業と地域の触れ合いを楽しめる農園ホテルのこと。
私は長年イタリアを愛し行き来。特にある4年間は、各州に住む人々の暮らしと
食文化と生活を取材&執筆していました。
当時、アグリツーリズモにもよく滞在してきたので、
ここを訪れる日を楽しみにしていました。2泊以上で滞在するのがベストですが、
今回は1泊2日でも楽しめる滞在プランをお伝えします!
自然を身近に感じながら、リラックスできる客室
リゾートは全43室で、本館と別館に分かれています。
内装は「リゾナーレ」の八ヶ岳や熱海と同じ、
自然を身近に感じられる、和める空間づくりが得意な
「クライン ダイサム アーキテクツ(KDa)」が手掛けています。
今回滞在したのは、本館の「デラックス メゾネット」(62㎡ 定員4名)。
那須に生い茂る木々をイメージしたグリーンを基調とした室内は、
さわやかで居心地がよく、くつろげます。
1階のリビングには、バーテーブルやソファーの他テラスもあり、
いろいろな角度から、正面に広がる田んぼを眺めるとノスタルジックな気分に。
階上には寝室と、のびのびとヨガをできそうな広い屋上テラスがあります。
心身を落ち着かせてくれる名湯とスパ
少しくつろいだら大浴場へ。内湯と森の風を感じる外湯があります。
那須温泉は、古くから湯治場としても知られた、
那須連山のひとつ茶臼山がもたらす火山性の温泉です。
中性の含硫黄 – カルシウム・マグネシウム – 硫酸塩温泉は鎮静作用があるので、
高血圧や自律神経を整えてくれます。切り傷や火傷の皮膚病にも効果が。
入ったそばから、肌がしっとりします!
隣接するスパでは、那須をイメージした、土(クレイ)もしくは牛乳(ヨーグルト)を
使ったトリートメントを体験できます。
デトックスを試みたいなら、ボディとフェイシャルを組み合わせた
「スタンダードフルトリートメントクレイ」(90分¥19,600 税・サ別)がおすすめ。
まずは、4種類から選べるアロマオイルで、ジェントルなタッチのボディマッサージ。
続くフェイシャルでは、クレンジングの後にクレイ入りのジェルパックが施されます。
パック中には、デコルテやヘッドのマッサージもあり、
この時期何かと緊張したり、運動不足だった体がほぐされラクに。
※現在、新型コロナウイルスの影響で、スパは休業しています。
力強い那須野菜を満喫できるトスカーナ料理のフルコース
夕食はメインダイニングの「OTTO SETTE NASU」で。
地元の生産者が育てた生産物に加え、敷地内のアグリガーデンで採れた
野菜やハーブを使った、イタリア中部・トスカナ―州の郷土料理の
フルコース(1人¥13,000 税・サ別)が提供されます。
印象的だったのは、
シグネチャーディッシュのひとつ
「農園のピンツィモーニオ(イタリアのスティックサラダ)」。
約30種類の野菜、那須産のハムが盛られたお皿に、
目の前でスライスされたプロシュートが添えられます。
バーニャカウダソースにパプリカのソースは、力強い那須野菜に合います。
ソムリエがおすすめのミネラルを感じる
マルケ州のロザート(ロゼ)もぴったり! 食欲が増します。
そしてメインの「熟成肉のビステッカ」。
白カビで熟成した牛肉は旨み十分。
タンニンが強くパワフルなウンブリア州のサグランティーノ種の赤ワインで、さらに奥深い味わいに。
夕食後、部屋への帰り道に夜空を眺めると、あふれんばかりの星が輝いていました。
後編は滞在2日目。農作業を始めとした、アグリツーリズモリゾートならではの体験について
詳しくリポートします! 続く。。。
文・写真/板倉由未子
DATA
栃木県那須郡那須町高久乙道下2301
電話0570-073-055(リゾナーレ予約センター)
1泊¥21,000~(2名1室利用時1名あたり、税・サ別 朝食付き)