高知市から1時間程度の距離にある高岡郡津野町は、四万十川の源流点があることで知られている自然豊かな集落。最近では、その自然を生かしたアクティビティや宿泊施設などが続々と誕生し、観光地としても注目を集めています。
では、どんな楽しみ方ができるのでしょうか? 地元料理から宿泊施設まで気になるポイントをご紹介します。
山の幸を使った
色とりどりの郷土料理「田舎ずし」
地元で採れる山の幸が「ネタ」になっているのが「田舎ずし」。高知の郷土料理です。
しいたけ、たけのこ、こんにゃくの他に、赤色が映える甘酢に浸したみょうが、りゅうきゅう(ハスイモ)の葉柄部分などもネタに使った色鮮やかなお寿司で、酢飯にゆずの搾り汁を使っているのが特長。
それぞれの家庭のお母さんの味でもある、この郷土料理が、フォトジェニックな上にヘルシーと大人気に! お店で食べることもできますが、道の駅やスーパーで購入できるので、宿泊先のホテルや屋外で楽しむこともできます。
また、「葉山の郷」では田舎ずしづくり体験もできます。
長年、田舎ずしを振る舞ってきた地元のお母さん達が講師になって、握るポイントなど作り方や、田舎ずしの歴史なども教えてくれるそう。自分でつくった出来立てのお寿司を食べるのも、旅の楽しい思い出の一つに。作り方を覚えれば自宅でふるまうこともできますね。
お茶の名産地である津野町の
「津野山茶」に舌つづみ
四国山脈の山間部に位置する津野町は、寒暖差のある気候が品質の良いおいしい茶葉を育むので、お茶の名産地でもあります。栽培されている「津野山茶」は、ほどよい青臭さを残しつつ、バランスのよい香味が特徴的なお茶。また、急斜面に何段も作られた茶畑が広がっている津野町桂地区の景観は、国の重要文化的景観に選定されています。
そんな津野山茶を新たな形で盛り上げようとする取り組みも始まりました。フレーバーティーを開発した三原大知さんは、長野からの移住組。県内外の28ヶ所で販売しています。人気NO.1は「りんごほうじ茶」、その他「薔薇ほうじ茶」や「柚子ほうじ茶」などを手掛け、津野山茶の再興に一役買っているのだそう。
これは、お土産にも喜ばれそうですね。
ゆったりくつろぎたいなら
木のぬくもりを感じられる宿泊施設「せいらんの里」へ
2021年7月に移転オープンした「せいらんの里」は、四万十川源流点に一番近い宿として人気を博していて、全ての部屋から四万十川の源流を眺めることができます。
客室はダブル、ツインの部屋と最大5名まで宿泊可能な和洋室の3タイプ。全部屋に高知県産の木材が使用されていて、木のぬくもりが感じられる居心地のいい客室です。
眼下に広がる四万十源流、心地よく聞こえる川のせせらぎ…大自然に包まれた安らぎの時間が流れ、家族や友人とゆったりしたひと時を過ごすことができます。
食事も付属の施設も充実!
宿泊者専用の夜メニュー「遊山御膳」は、地元・船戸地区で作られた豆腐や、四万十うなぎ、川魚、津野町の野菜などをふんだんに使った、見た目も美しい内容です。
レストラン脇のテラスは、夕日が沈む様子を眺めたり、思い思いの過ごし方ができる癒しの場所。2022年春に建物前に完成した牧野植物園監修の庭もあり、いたるところで自然の恵みに触れることができるので、街の喧騒や日常のストレスから解放される、心豊かな滞在がかないます。
川のせせらぎと地元のお母さん達の温かいおもてなしがお迎えしてくれる、高知県津野町。みなさんは、どんな時に訪れてみたいですか?
遊山四万十 せいらんの里
公式サイト
住所:高岡郡津野町船戸1321
TEL:0889-43-9025(定休日:火曜17時以降、水曜)
料金:1泊2食付き2名利用の場合、1名につき9950円~
※上記料金はダブルの部屋の料金になります
※ランチビュッフェは、金曜~日曜、祝日のみの営業(時間は11:00~14:00)
田舎ずしづくり体験
高知県高岡郡津野町永野251-1 葉山の郷(かわうそ公園内)
料金:2500円/人
お申込み:meruchan1980@yahoo.co.jp(久保川生活改善グループ 岡崎さま宛)