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おいしく正しく食べるための「習慣」/しきたり36:お酒の席では、酒量や話しの内容など自分のルールを守って飲む

阿部 絢子

阿部 絢子

生活研究家。消費生活アドバイザー。

新潟県生まれ。 共立薬科大学卒業。 料理や家事など生活全般にわたる豊富な知識と合理的なア ドバイスで、出版・講演など幅広く活躍中。 著書に『「やさしくて小さな暮らし」を自分で作る』(家の光協会)『始末な暮らし』(幻冬舎)『快適に暮らす小掃除術』 『すぐにできるエコ家事』(ともに集英社be文庫)

気持ちよく暮らす「生活のしきたり」

 

 

季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!

 

ここでは、各テーマごとに全部で84の「しきたり」をご紹介します。

教えてくださるのは、生活研究家の阿部絢子さんです。

 

 

このパート【おいしく正しく食べるための「習慣」】では、食べ物をしっかり、そして楽しく食べることに関するしきたり22~43をご紹介します。

今回は、しきたり36:お酒の席では、酒量や話しの内容など自分のルールを守って飲む、についてです。

 

 

 

●おいしく正しく食べるための「習慣」●

 

四季があることは、食材にも四季があるということ。四季は身体にも影響があり、身体をスムーズに動かすためにも、四季に合った食べ物を取り入れることが必要です。

食べられればなんでもいいのではなく、四季に合わせた食べ方、食材の選び方を考えましょう。

おいしく、楽しく食べることも大切です。姿勢、 箸の持ち方、食べる順序なども、昔から伝えられた習慣です。これらを守ってこそ、おいしく、そして楽しくいただくことができるのです。

 

 

 

しきたり36

お酒の席では、酒量や話しの内容など
自分のルールを守って飲む

 

 

職場、会社、仕事先、同級・同窓、先輩・後輩、同郷、趣味、スポーツなどで仲間とのお酒の機会は多いものです。お酒は魔物のようなもので、こうした席ではトラブルが起こりがちです。

 

というのは、お酒には脳を麻痺させる作用がありますので、麻痺したときに、相手を傷つける暴言を吐いたり、相手の言葉を誇大に受け止めたりなど行き違いが生じることがあるからです。

 

嫌な思いでお酒の席につくより、気分よく楽しくお酒は飲みたいものです。そのためには、どんな人とのお酒の席でも、守らなければならない自分なりのルールを決めておくのが大事で、ルールを守っていれば、どんなお酒でも楽しむことができます。

 

 

●嫌なことをかかえて席に臨まない 人と意見、考えがまったく同じといったことはめったにあるものではありません。たいていは同じように見えても、ほんの少し違っているのです。そうしたとき、意見の対立で嫌な思いをすることもあります。特に、上司と見解が違うなどで嫌な思いを抱き、そのままお酒の席で愚痴を言ったり、悪口を言ってしまい、それが相手に聞こえてしまい、かえって仲が悪くなる場合もあります。

 

 

●仲間の話しが愚痴になったら聞くだけにする お酒が入り、話が愚痴、悪口などになったとき、自分もその話しに乗り、ついうっかり一緒に悪口を言ってしまうと、自分の気持ちも沈んでしまう。そんな話しになったときは、乗らずに聞くだけにします。

 

 

●お酒の量を決めておく 飲むほどに酔うことに。相手が強いと、つい自分も飲みすぎることになります。お酒の席での量を決めておくと、飲みすぎもなく、次の日の身体にとっても影響が少ないわけです。弱みを見ても慎み、口外しない お酒に強い場合、相手が酔っているのに自分だけはしっかりして、つい相手の弱い部分を見てしまいがちです。つまり弱みを握ったという状態になるのです。が、それはお酒のうえでのこととして、弱みを誰にも口外しないことです。口外したくなったら、自分に向かって話しかけることです。

 

 

●嫌だなと思うときは早めに引き上げる 嫌なお酒の席には誰しも参加したくない。そんなときは、1時間で引き上げる、と決めておけば、嫌な思いをせず、愚痴や悪口なども聞くことなく、精神的にも穏やかになります。

 

 

こんな自分のルールを決めておくと、お酒の席が楽しくなるかもしれません。

 

 

イラスト/みひらともこ

イラスト/みひらともこ

 

 

 

次回は、しきたり37:食後のあと片づけは家族全員で手分けして行う、についてご紹介します。

 

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