あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
コロナ禍で迎えた年末年始。
帰省や旅行の予定がたてられず、ご自宅で過ごされている方も多いと思います。
私も今年は自宅でのんびりと過ごしています。
例年になく時間が取れる今年の年始こそ、心を整えて、新たな気持ちで2021年を始めたいと思われる方も多いのではないでしょうか?
そこで、私がおすすめしたいのが『書道』です。
子どもの頃、学校の宿題やお稽古などで書初めを書きましたよね。
この歳になり、再度書道のお稽古に通いだしたので、数年前から書初め大会に出品させて頂いており、今年も12月に入ってからですが書初めの練習を始めました。
条幅(半切サイズは34.5×136cm)の紙に書いたものをご紹介します。
こちらをご覧になっている方の中には書道経験者の方も多いと思います。
下手でお恥ずかしいのですが(笑)、気持ちよく書いてみました。
まずは漢字から。
こちらは中国、唐代の詩人、張説(ちょうえつ)の『幽州新歳作』漢詩の名句です。
・共知人事何嘗定。且喜年華去復來。
(共に知る人事何ぞ嘗て定まらん。且ほ喜ぶ去りて復來るを)
もう一枚は漢字かな交じりの書。
日本の俳人、加藤楸邨(しゅうそん)の俳句です。
・春暁の大山に濤(なみ)はみな向けり
どちらも新年らしい句ですね。
こちらは墨液を使わず墨を磨り、書いています。時間は掛かりますが書初めですのでゆっくり丁寧に。いつも慌しく過ごしているからこそ、こういう時間はとても大切です。
書道には自信がない、書初めはハードルが高い・・・
そんな方には百人一首もおすすめです。
こちらはオンラインで購入しましたが、なんと朗読CD付!
朗読CDを流しながら一人時間に世界観を楽しんでいます。
学生時代に学び、好きで印象に残っていた
『ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ』(紀友則)
花とは桜。散りゆく桜を眺めて詠んだ句です。
いつかこの美しい百人一首を筆でも書いてみたい!
美しい書で書かれた百人一首の本を眺めているのも好きな時間です。
詠んでも意味が理解できないものがあります。
そんな時にはこちらも。
てイラストと現代語訳でとても分かり易く書かれている『超訳 百人一首』。
日本語らしい美しい表現力や音の響き。
言葉を通じて1300年ほど前に詠まれた和歌の世界が理解できるなんて、言葉って素晴らしいなと思います。
年末には2020年の「今年の漢字」が京都・清水寺にて発表されましたね。
実は年末の楽しみで、いつも自分の中でも予想して発表を待っています。
今回は私も予想通り…『蜜』(みつ)が選ばれました。
コロナ禍の中で過ごした2020年。
3つの『蜜』を避けることを意識した行動は今や当たり前のようになりました。
そして、ZOOMやLINEなどのツールを活用して遠方の友人や知人、初対面の方と趣味の『密接』な交流ができるようになった事も去年までは考えられませんでした!
2021年も引き続き『蜜』を意識しつつもどのような一年になるのでしょう!?
皆様とのご縁を大切に、そして私らしく好きな事をより探求できるような年にしたいと思います。
本年も引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします。