東京の桜開花宣言のあと、急に花冷えの日々が続きました。先日一週間ずらして、近所でお花見を楽しみました。
まずは「花より団子」で、昨年11月にオープンした西麻布の「フレンチ モンスター」で腹ごしらえ。
徳島出身のオーナーが仕入れる徳島食材を、フレンチの手法で丁寧に調理したメニューが特徴です。
アミューズを含め7皿のコースの中から、いくつかをご紹介します。
冷製の前菜は、炙った折野港のカサゴを発酵前の大豆を用いた紫峰で調味したもの。鳴門のワカメ、徳島の橙が添えられています。
温製の前菜は、金時芋と徳島米で育てた金時豚のホームメイドのベーコン。グリルしたお野菜と一緒にいただくと、桜チップでスモークした香りよい風味が、まるでソースのようです。
メインの一皿目は、メバル。
オーナーとシェフが、渦潮をイメージして自ら焼いたお皿で供されます。こんなところも徳島にこだわっているのですね。ブイヤベースで炊いたリゾットはサフランとパルミジャーノの香り。新鮮な竹の子グリルのほのかなエグミが、ブルゴーニュの白ワインのミネラルと相性のよい一皿です。
ランチだったので、メインの二皿目もお魚料理。
アカシタビラメのベアルネーゼソースに、今が旬のロワール地方の白アスパラガス。徳島だけでなく、フランスの旬の食材も使われています。
食後はコーヒーや紅茶ではなく、2か月間発酵させた阿波の番茶なのも印象的でした。おでかけ女史組世代でも、重たく感じることなくいただけるフレンチです。
「フレンチ モンスター」は土曜日・祝日のみ、ディナーと同様のランチの営業をしています。昼間の大切なお食事会にもピッタリなお店です。
海外の食に携わった後、独立をきっかけに自らのアイデンティティーを表現すべく、故郷の食材を使ったフレンチやイタリアンを提供する個人店が増えてきています。日本は地方食材がとても豊かなので、日本発のフレンチやイタリアンが広がっていくのが、とても楽しみです。
「フレンチ モンスター」から5分ほど移動して、青山公園へ。
桜はまだ2分咲き程度でしたが、幸い太陽が顔をだしそんなに寒くはありません。家族や友人20名弱でワインと共に桜を愛でて2時間ほど過ごしました。毎年お花見は、進学、卒業、就職など節目の時期。子どもの成長の早さに驚きつつ、自分たちは10年来のライフスタイルを崩さないのも元気でいる秘訣かもしれません(笑)。
夜は、22日から桜のライトアップが始まった六本木ヒルズへ。
毛利公園は何種類かの桜が植えられています。こちらもまだ2分咲き程度ですが、ライトに映える白い花びらと夜空のコントラストで、そこそこ咲いているようにみえますね。満開になったらさぞや美しいことでしょう。
早咲きの桜を鑑賞して、早めにお花見を切り上げました。
今年は開花がゆっくりだった東京の桜。4月中旬くらいまで桜の季節が続くので、おでかけの機会も増えそうです。
レストラン フレンチ モンスター restaurant FRENCH MONSTAR