年齢とともに、歯茎の色がくすんできたような気がするミーナです。これ以上悪くならないようにするには・・・?
歯のスペシャリストによる、歯の悩みQ&A。
今回は歯茎の色についてのお悩みです。
Q.
歯茎の色が悪くて、思いきり笑えません…。
A.
歯磨きの仕上げに歯茎マッサージを習慣に。
[右] 宝田先生プロデュースの歯茎マッサージオイル。
フランス政府認定の精油メーカー、フィトサンアローム社の飲用できる品質のティーツリー、ユーカリ、ラベンダー、ローズマリーを配合。
「デンタルK」10㎖ ¥1,852/宝田歯科医院
[左]同じく精油配合、研磨剤不使用の歯磨き剤「ブレスクラブ」50g ¥953/ナチュールヴィバン
口に入れるものは、
品質にこだわって選ぶことをおすすめ
若い頃はピンク色だった歯茎も、年齢とともにやはりくすみがちに。
歯をホワイトニングすると、かえって歯茎の色の悪さが目立ち、
老けて見えてしまい、笑顔も曇りがち、と悪循環に。
「ピンク色の歯茎をキープするのは、歯周病対策としても重要です。
なぜなら、きれいなピンク色は血行がいい証拠。
健康な歯茎は歯の生え際がくっきりと引き締まっています。
反対に赤くはれぼったい歯茎は、炎症を起こしているので、
そのまま進行すると歯を失うことになりかねません。
入れ歯やインプラントにするにも、土台となる歯茎がしっかりしていなければ無理。
まず歯周病をしっかり治すことから始めなければ、10年先の笑顔はありません」(宝田歯科医院院長・宝田恭子先生)
歯周病が怖い理由はほかにも。
「歯周病菌が血流に乗って全身を巡り、
脳梗塞などの発症率を高めることがわかっています」(宝田先生)
そこで宝田先生がすすめるのは、歯茎のマッサージ。
親指と人差し指でしっかり歯茎を挟み、キュッキュッとマッサージ。
粗塩を使うと歯茎が引き締まります。
「殺菌効果のあるアロマオイルを使うのもいいのですが、
口に入れるものなので、スキンケア用のものよりさらに安全性が重要です。
またティーツリーやユーカリなど殺菌力の強い精油は、
希釈しないと常在菌まで殺してしまいます。
希釈用オイルもオーガニックがいいですね」(宝田先生)
添加物にも要注意。
歯茎マッサージ用のアロマオイルは歯科医院で扱っているものが、
安全性と効果の面から信頼度が高そうです。
●歯科用商品のお求めは、かかりつけの歯科医院にご相談ください。
取材協力
斎藤一郎(鶴見大学歯学部教授)
中原悦夫(クリニーク デュボワ院長)
宝田恭子(宝田歯科医院院長)
野本恵子(のもとデンタルクリニック院長)
撮影/板野賢治 取材・原文/鈴木美穂