ヘアカラーでしみる、かゆいといったアレルギー反応を予防するためにぜひ守りたいルールを、毛髪診断士・伊熊奈美さんに教えていただきました。
お話を伺ったのは
美容エディター・毛髪診断士 認定指導講師
伊熊奈美さん
Nami Ikuma
1972年生まれ。女性誌などで20年以上美容記事を執筆、編集。毛髪科学を踏まえたヘアケアに精通。著書に『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある
『頭皮がしみる、かゆいは危険信号! いい白髪ケア、やばい白髪ケア』
伊熊奈美 著/小学館
ヘアカラーの基礎知識
ヘアカラーアレルギーは
予防できる!
いつまでも好きな髪色を楽しむために
カラー剤による頭皮ダメージには、塗布の最中から刺激を感じる場合と、染めるたびにかゆみや炎症が出る場合があります。前者の場合は、一時的な接触皮膚炎の状態。染める前にしみやすいことを美容師さんに伝え、頭皮を保護する対策を万全にしてもらいましょう。
より悩ましいのは後者。あとからかゆくなったり、頭皮や顔が腫れ上がったりするのは、おもにジアミン系酸化染料によるアレルギー性の接触皮膚炎です。こうなったらもうアルカリカラーでは染められなくなります。下の鉄則を守って、アレルギーを予防しましょう。
予防のための鉄則5カ条
予約優先より、体調優先!
風邪などをひいて免疫機能が弱まっていたり、体調が悪い場合は、無理せずカラーする日を変更しましょう。
他のアレルギーの状態はどうか?
例えば花粉症で鼻がズルズル…といった状態だとアレルギー誘発の恐れあり。薬で抑えられていればOK。
パッチテストをする
サロンでは、先にカットしている間にパッチを貼っておいてチェックを。自宅染めなら毎回必ず行なって。
カラーの直前はシャンプーしない
自前の皮脂で頭皮を乾燥から守るため、シャンプーは前日夜までにすませて。こすらず優しく洗いましょう。
ヘッドスパとセットにする
保湿やキューティクルを締める処理はサロンに任せて。染めた当日は定着させるため、自宅では洗わないこと。
Ikuma’s advice
しみる、かゆいの不安…。
その正体を知る!
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/広瀬あつこ スタイリスト/日置 彩<服> 構成・原文/伊熊奈美