HAPPY PLUS
https://ourage.jp/column/doctor_blog/74941/

近年増加している眼疾患「加齢黄斑変性」②「加齢黄斑変性」の原因とは?

大倉萬佐子さん

大倉萬佐子さん

1961年生まれ。「アイクリニック天神」(上写真)院長。日本眼科学会認定専門医。日本抗加齢医学会認定専門医。日本温泉気候物理医学会温泉療法医。KAATSUスペシャルインストラクター(特定資格者)

OurAge世代なら他人事じゃない!

目の病気「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」

 

 

年齢とともに、今まで感じなかった体の不調が出てくるのがOurAge世代。

目の疾患も例外ではありません。

ここでは、目の前に浮遊物が見えてしまう「飛蚊症」とともに、特に気になる症状「加齢黄斑変性」について徹底リサーチ!

 

今回は、「加齢黄斑変性」とはどのような症状なのか、チェック法とあわせてご紹介します。

 

 

 

 

 

“老化”以外に

生活習慣もその原因に

 

 

「加齢黄斑変性のおもな原因は老化ですが、生活習慣も影響しています。なかでも喫煙者は、発症の頻度が高くなることがわかっています。ほかに太陽光の刺激や高血圧、肥満、偏った食生活、遺伝とのかかわりなども指摘されています」(大倉萬佐子先生)

 

本を読んだり文字を書いたりするのが困難になる、財布の中のお金の判別がしにくくなる、野菜を切る際に手元が見づらいなど、病気が進むと日常生活にも支障が出てきます。

 

 

 

 

 

■「加齢黄斑変性」はなぜ起こるの?

 

原因としては、加齢による老化現象が最も大きなものですが、ほかに左記のような要因も危険因子として挙げられています。なかでも発症のリスクを高めていると考えられるのが、喫煙による酸化ストレスです。

 

 

【「加齢黄斑変性」の原因

 

・加齢(老化現象) 

・高血圧

・肥満 
・喫煙による酸化ストレス 

・高脂肪食(脂分の多い食事) 
・太陽光などの光刺激 

・遺伝 

・抗酸化物質の摂取不足

 

 

 

 

 

■こんなことを感じていたら要注意

 

下記のような症状がある場合は要注意! 早急に眼科に行きましょう。

問診では、変視症(物が歪んで見える)、中心暗点(中心が欠けたり暗く見える)、視力低下、色覚異常(色の区別がつきにくい)などについてのほか、いつ頃から症状が始まったか、喫煙歴、家族歴、現在治療中の病気の有無などについて聴き取りをします。

 

 

・「字を読んだり書いたりするのが困難になった」
・「信号の表示がわかりにくくなった」
・「財布の中のお札や硬貨の判別が、難しくなった」
・「食事のとき、箸で食べ物がうまくつかめなくなった」

 

 

 

次ページへ続く!

 

 

 

■歪んだり、暗く見えたり。日常生活にも支障が

 

加齢黄斑変性は、網膜の中心部にある黄斑に問題が起きる病気なので、物を見ようとしたときに最も影響を受けるのも視界の中心部です。症状の進行とともに物が歪んで見えたり、大きさが違って見えたり、字が読みにくくなったりします。お金の判別がしにくい、料理をしている手元が見づらいなど、日常生活にも支障が出ます。

 

 

窓枠や障子、格子など、本来真っすぐなものがグニャグニャと歪んで見えることがあります

窓枠や障子、格子など、本来真っすぐなものがグニャグニャと歪んで見えることがあります

 

 

 

MyAge_008_P163-01-4C_Web用

 

料理をしている手元など、見たい部分が黒く見えることがあります

料理をしている手元など、見たい部分が黒く見えることがあります

 

 

 

 

 

 

■「視覚障害」の原因としても増加傾向に

 

「視覚障害の原因」を疾患別に見ると、2004年の1位は緑内障、2位は糖尿病網膜症、3位は網膜色素変性で、加齢黄斑変性は1989年の7位から4位に浮上しています。日本ではこれまで患者数は比較的少数でしたが、高齢者の増加やライフスタイルの欧米化などにより、急激に増えつつあります。

 

MyAge_008_P163-05-2C_Web用

 

 

 

 

 

■日本でも「加齢黄斑変性」増えています

 

1998~2007年の9年間における加齢黄斑変性の発症率は、性別を問わず加齢に比例して増加。欧米と比べ、日本では男性が多いのが特徴で、これには喫煙率の高さが影響していると推測されています。下のグラフを見ると、患者の数は9年で2倍近くに増加。特に進行の早い「滲出型」の患者数の増加が顕著だといわれています。

 

福岡県久山町で行われた研究調査を、日本の50歳以上の総人口に換算すると、患者数は1998年で約37万人、2007年で約69万人と推定されます

福岡県久山町で行われた研究調査を、日本の50歳以上の総人口に換算すると、患者数は1998年で約37万人、2007年で約69万人と推定されます

 

 

 

 

 

 

 

アイクリニック天神

MyAge_008_P160-01-4C_Web用

 

http://eye-clinic-tenjin.com/

福岡市天神2-11-1 福岡パルコ6階

10:30〜13:30 15:00〜18:30  水曜日休診

℡ 092-235-7411

 

 

 

 

次回は、視力をつかさどる重要な細胞が集中している“黄斑”など、目の中のことについて詳しくご紹介します。

 

 

 

イラスト/内藤しなこ  取材・原文/上田恵子 監修/大倉萬佐子

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

クリームシャンプーってこんなに気持ちいいの!? 驚きのヘアケア体験でうるつや髪へ

クリームシャンプーってこんなに気持ちいいの!? 驚きのヘアケア体験でうるつや髪へ

supported by 花王
<前の記事

<前の記事
第1回/近年増加の眼疾患「加齢黄斑変性」①「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」とは…

次の記事>

次の記事>
第3回/近年増加している眼疾患「加齢黄斑変性」③目の中はどうなっているの?

この連載の最新記事

近年増加している眼疾患「加齢黄斑変性」④なってしまったときの治療法と予防法

第4回/近年増加している眼疾患「加齢黄斑変性」④なってしまったときの治療法と予防法

近年増加している眼疾患「加齢黄斑変性」③目の中はどうなっているの?

第3回/近年増加している眼疾患「加齢黄斑変性」③目の中はどうなっているの?

近年増加している眼疾患「加齢黄斑変性」②「加齢黄斑変性」の原因とは?

第2回/近年増加している眼疾患「加齢黄斑変性」②「加齢黄斑変性」の原因とは?

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル