しょうが風味には目がないミーナです。スムージーは、しょうがを入れるとピリッと味が締まって、いいですよね。バリ島など南国で飲む、フレッシュなしょうがの切り身がざくざく入った、熱〜いジンジャーティーも好き。種類が少し異なるのか、日本のしょうがより辛みが際立っている気がします。漠然と体をあっためると思っていたしょうがですが、生と加熱するのでは、効果が違う!って初めて知りました。
乾燥させたり、煮詰めたり…。
あの手この手でしょうがのポカポカ効果を引き出す!
しょうがの辛味成分が、
加熱によって変化!
しょうがは、生で食べる場合と加熱・乾燥させた場合とでは、ちょっと違う健康効果があることをご存じでしょうか。
生のしょうがに含まれる辛味成分は、「ジンゲロール」と呼ばれるポリフェノールの一種。血行促進効果や発汗作用を持ち、体の表面温度を上げて体内の温度を下げる働きがあります。それによって、悪寒がする、熱っぽいといった風邪の初期症状の緩和に有効です。
これに対し、しょうがを加熱または乾燥させると、「ジンゲロール」の一部が「ショウガオール」と呼ばれる成分に変化。体内の温度を上げ、体の芯から温めるので、「冷え対策」や「風邪予防の効果」があります。
作り方
ジンジャーシロップ(右)しょうが(200g)は皮をよく洗って薄く切り、きび砂糖(180~200g)に漬けて約20分おきます。小鍋に入れて水(100㎖)を加え、沸騰したら弱火に。アクを取りながら約20分加熱します
ドライジンジャー(左)しょうが(150~200g)は皮をよく洗って薄く切り、天板に並べます。100℃に温めたオーブンで約30分加熱し、乾燥させます(または、晴天の日に一日屋外で干す)
しょうがをシロップで煮た「ジンジャーシロップ」と、乾燥させた「ドライジンジャー」なら、このしょうがの温め効果を得ることができます。皮の近くに有効成分が多く含まれているので、皮ごと使うのがおすすめです。
なお、しょうがは効能が高い分、刺激も強いので一度に大量にとるのは禁物。一日5〜10g を目安に、毎日手軽に飲み物で。時にはお菓子にも。寒い冬を元気に乗りきりましょう!
次回は、じょうがを使った美味しく健康効果が期待できる飲み物とお菓子のレシピをご紹介します。
撮影/板野賢治 料理・スタイリング/沼津りえ 取材・原文/瀬戸由美子