これまで、ひざ関節の構造や一般的な治療法、ひざ痛の原因などをご紹介してきました。
ひざ痛の原因には、腰椎型、関節型、お皿型、筋肉型があります。まず自分がどのタイプか、ひと通りの動作を試してみましょう。それぞれの動きによってひざの痛みの改善が感じられたものが、あなたのひざ痛のタイプです。今回ご紹介するのは、腰椎型です。
教えてくださるのは、
銅冶英雄さん
Hideo Doya
お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック院長。運動療法、オーダーメイド靴、栄養療法を組み合わせた治療が好評
Check!
「腰椎型」ひざ痛
腰を動かして改善する
腰を前後左右に動かしてひざの痛みが改善した場合は、「腰椎型」。そのなかでも、腰を反らせて痛みが軽減したらタイプA、前かがみで改善したらタイプB、側方はタイプCと分類します。どれでも改善しない人は別の型なので、順次ご紹介します。
check point!
後屈、前屈、側方、どの方向への動きでも、腰(=腰椎)をしっかり動かしてみることが大切です。まず最初に後屈からトライしてみましょう。
CHECK1
腰を後ろに
ゆっくり反らす
腰に手を当て、腰を反らす後屈運動を10回行い、痛みが軽くなる、可動域が広くなるなど、改善が見られたら、あなたはタイプA
CHECK2
腰から上を前に
ゆっくり倒す
ウエストに手を当て、背中を丸めて上体を前に倒す、前屈運動をします。これを10回行い、痛みが改善したら、あなたはタイプB
CHECK3
お尻を左右に
ずらしてみる
肩を水平に保ったまま、お尻を左右真横にずらします。これを10回行い、改善したらタイプC。ひざ痛が片脚だけの人に多いタイプです
次回、改善エクササイズをご紹介します。
撮影/フルフォード海 モデル/島村まみ イラスト/木下綾乃 構成・原文/山村浩子