前回に引き続き、滑りが悪くなった筋膜をほぐすエクササイズ。最初のうちは痛みを感じる人が多いと思いますが、慣れるまでちょっと我慢して続けてみましょう。
筋膜ほぐしエクササイズ「大転子のすぐ後ろ」「太ももの外側」はコチラから
教えていただいたのは
中村雄一さん
Yuichi Nakamura
理学療法士。筋膜マニピュレーション認定スペシャリスト。動きの癖や姿勢から痛みを解消する専門家でもあり、便秘、冷え、生理痛など自律神経系の不調ケアも得意
半田 瞳さん
Hitomi Handa
理学療法士。筋膜マニピュレーション認定スペシャリスト。骨盤底筋と尿失禁の研究を専門に行い、多くの論文を発表。独自に開発した骨盤底筋体操の有効性も科学的に証明
骨盤底筋を使えるように土台を整える!
筋膜ほぐし
筋膜ほぐしのターゲットは6つ。ここでは、そのうちの4つをチェック
全身でつながっている筋膜ですが、滑りにくくなり、固まる場所はほぼ決まっています。前編で目安となるエリア2か所をチェックしました。後編で残りの4か所を学びましょう。ターゲットの場所を押し、強く鋭い痛みがあるポイントを探すのがコツ。痛みがなくなるまで(平均2〜3分)ほぐします。場所の見つけ方やほぐし方は実演動画でチェック!
膝下の外側
見つけ方
膝下を2等分したところにある細い骨、腓骨(ひこつ)のすぐ後ろ、腓骨筋をねらいます。
ほぐし方
反対側の膝の上にターゲット部分をのせ、圧をかけながらゴリゴリと動かして。できる人は手指でもOK。
※上の画像に触れるかコチラから実演動画に飛ぶことができます。
太ももの内側
見つけ方
太ももを3等分した上側が目安。脚を浮かせたときにボコッと出る筋肉(縫工筋)の内側で痛いところを探します。
ほぐし方
反対側の膝に脚をのせ、ひじをポイントにしっかり当て、内側から外側へ圧をかけながらずらしてほぐしましょう。
※上の画像に触れるかコチラから実演動画に飛ぶことができます。
膝上の内側
見つけ方
太ももを3等分した膝側が目安。脚を伸ばして宙に浮かせたときに盛り上がる筋肉(内側広筋)がターゲット。
ほぐし方
反対側の膝に脚をのせ、ひじ下の外側を使って圧をかけ、脚に対して平行移動させる要領でほぐします。
※上の画像に触れるかコチラから実演動画に飛ぶことができます。
膝下の内側
見つけ方
膝下を2等分した内側が目安。太い骨、脛骨(けいこつ)のすぐ内側がほぐしポイント。
ほぐし方
親指または人差し指の第2関節を、奥深くに圧をかけたまま骨に沿わせながら動かして。
※上の画像に触れるかコチラから実演動画に飛ぶことができます。
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/レイナ(クリスタリン) モデル/猪原えりこ スタイリスト/鈴木由里香 構成・原文/蓮見則子 撮影協力/アワビーズ