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ショーン・コネリーは永遠に

ふみっちー

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ネコを愛するネコっ毛の50代。ツンデレ猫・リリララ姉妹に日々翻弄されてます。美と健康の情報は大好物です!

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「ウォッカ・マティーニを。よくシェイクして、ステアせずに」(『007 ゴールドフィンガー』)

「イギリスの情報部で最高の訓練を受けた。本当になりたかったのは詩人か農夫だったが」(『ザ・ロック』)

「女性の心に近づく鍵はこれだ。思いがけない贈り物を、思いがけない時に」(『小説家を見つけたら』)

 

……こんな名セリフの数々も、彼の口から、彼の声で語られなければ、名セリフにはならなかったかもしれません。

2020年10月30日、サー・ショーン・コネリーはこの世を去りました。

 

今年4月、「コロナ疲れ」をリフレッシュ!スカっとする“男の友情名作映画”2選という記事で、ちょうどショーン・コネリー主役の映画『レッド・オクトーバーを追え!』を紹介し、「そういえばこの人、いくつだったっけ?」と気になって調べたら、今年で90歳になると判明。おー長生き、さすが007、簡単には死なないもんね…と思っていたところでした。訃報を聞いて「来るべきものが来てしまったか」と、とても寂しい気持ちになりました。

 

おそらく世界中のファンがそう思っていることでしょう。なんせスパイ「007」に決定的なキャラクターを与えたのがこの方。彼が演じなかったら、ここまでの人気シリーズに成長しなかったかもしれません。他にも『風とライオン』『遠すぎた橋』『薔薇の名前』『アンタッチャブル』『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』『ザ・ロック』…主な出演作を上げればキリがありません。どんな映画でも、誰にもまねできない存在感を発揮していましたっけ。文字通り“希代の名優”だと思います。

 

上記の映画ももちろん素敵。でも今回は、OurAge世代の女性ならではの目線で”強く渋くカッコいい”だけではない、ショーン・コネリーの魅力が感じられる映画を、2本セレクトしてオススメしたいです。

 

吉田つぶやき_photo

 

【左】『ロビンとマリアン』(1976年)【右】『小説家を見つけたら』(2000年)

 

まずは『ロビンとマリアン』

吉田つぶやき_photo

 

なんとオードリー・ヘプバーンと共演!2大スターのラブストーリーは今からすると夢のようです。

 

イギリスの伝説「ロビン・フッド」の後日譚。十字軍遠征に参加したロビン・フッドが18年ぶりに故郷のシャーウッドの森に戻り、昔の恋人マリアンに再会する。でも中年になり、離れ離れの時間を過ごした2人は、昔のような恋人同士にはなかなか戻れなくて…。

 

という、若い頃なら「なんのこっちゃ」と退屈したかもしれない、もどかしくすらある恋の物語です。でも大人になった今は、2人の戸惑いや逡巡がよくわかる。離れていた時間と空間をお互いに埋めていきながら、若い頃とは違う友愛を育てていく…それが、この映画の魅力。この年齢になったからこそ理解できる醍醐味です。ロビンがマリアンを見つめる視線は暖かくもセクシーで、なんだかドキドキです。

 

この映画ではどちらかというと、ショーンはオードリーに花を持たせているようで、ヒーローのカッコよさもあまり際立っていません。でも馬に乗って颯爽と走るシーンのカッコよさは、さすが!ピンと背筋を伸ばし、誰よりも絵になります。

 

ちなみに、ウィル役で出演しているデンホルム・エリオットは、後年『インディ・ジョーンズ』シリーズでマーカス役を演じた、イギリスが誇る名優。映画の中でイングランドの草原をロビンたちと馬で駆けていくシーンは、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の砂漠でのラストシーンを彷彿とさせます。彼も故人となってしまいました。

 

そしてもう1本、『小説家を見つけたら』

吉田つぶやき_photo

↑こちらはサウンドトラック。音楽も素晴らしい!マイルス・デイビスの曲がふんだんに使われ、最後の『オーバー・ザ・レインボウ』の美しさには涙…

 

ガス・ヴァン・サント監督の傑作だと思います。舞台はニューヨーク。ショーンの役どころは、フォレスターという名のスコットランド人の作家。処女小説でピュリツァー賞を受賞したけれど、そのまま姿を消した”伝説の人物”。そんな彼があるきっかけから、作家を目指すも多くの困難に悩む16歳の少年ジャマールと友情をはぐくむようになり…という物語です。

 

文学の才能を持つジャマールに頼まれ、作文の指導をするフォレスター。ジャマールはみずみずしい感性と若さならではの行動力で、ずっと引きこもっていたフォレスターの頑なな心をほぐしていく。名門高校の風格ある校舎、ヤンキースタジアム、下町のバスケットコートなど、ニューヨークの街並みも映画をスタイリッシュに彩ります。詩のような美しさのある、静かな、けれど力強い物語です。

 

イングリッシュマン、ならぬ”スコティッシュ in ニューヨーク”なフォレスターが超カッコいい!ハンチング(というより、鳥打帽という方がピッタリ)、ダッフルコート、三つ揃いのスーツ、愛飲するのはスコッチウィスキー。この映画では馬ではなく自転車を、姿勢よく颯爽と乗りこなしています。宛書きしたのか、と思うほど、ショーン・コネリーがドはまり。キャリアの終盤にこんな素敵な作品に出演できて、彼もハッピーだったのではないでしょうか?

 

アクターの演技と実像が乖離しているなんて、よくあること。素顔のショーン・コネリーは、もしかしたら頑固で偏屈で、鼻持ちならない老人だったかもしれません。でも多くの映画や演劇で、私たちの心にワクワクドキドキをもたらしてくれたことは紛れもない事実。この世界に彼がいないなんて、やはり寂しく悲しいです。

 

『オーバー・ザ・レインボウ』で安らかに眠られますように。

 

 

 

 

 

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