ドクター流、たるみ対策/水野寿子先生
ヒアルロン酸、3Dリフトから
口腔周囲筋トレーニングで若々しく
顔のたるみに対して、さまざまなアプローチを実践している水野先生。注射から表情筋のトレーニング、 愛用の化粧品まで、それぞれの頻度や費用を含めて詳しく伺いました。
今回は、水野先生おすすめの「口腔周囲筋トレーニング」についてご紹介します。
外からのケアの前に 健康な体づくりを
最新の情報と多角的なアドバイスで、アワエイジ読者から信頼を寄せられている水野寿子先生。メンテナンスとしてさまざまなたるみ対策を実践していますが、何よりも重視しているのが、健康な体をつくること、そして自身が持っている筋肉を鍛えることだそう。
「肌は健康のバロメーター。内臓やメンタルの不調は、すぐに肌に出ます。マシンや注射で外から手を加えても、健康状態に問題があっては効果も半減してしまいます。まずは質のよい睡眠、バランスのとれた食生活、適度な運動で体調を整え、次に日々のトレーニングで顔の筋肉を鍛えることが大切です」
そんな水野先生がすすめるのが「口腔周囲筋トレーニング」。最初は鏡を見ながら、左右均等になるよう気をつけつつ実践してください。
「テレビを観ているときなど、ちょっとした時間にできるトレーニングです。適当に 10 回繰り返すより、丁寧に1回行うほうが効果的。息を止めずリラックスしてやりましょう」
1.背筋を伸ばして椅子に座ります。
2. 両腕 を体と平行に肩の高さまで上げ、肩を軸に して腕全体を前方向に10回、後ろ方向に10 回、小さな円を描くように(徐々に大きく) 回します。これを3~5回繰り返します。
3. 気になる部位のトレーニングをします。
(次ページ参照/ほうれい線、口・あご・ブルドッグライン、首、鼻の下)
4.クールダウンとして2の動作を。最後に 頭を膝につけるように前屈し、脱力。両手 をブラブラ揺らしてリラックス。
次ページで、パーツ別の具体的なトレーニング法をご紹介します。
1 口角と上唇を上げながら、2㎝ほど口を開きます
2 上唇を上げ続け、前歯にかかるくらい引き上げます。 ドナルドダックをイメージして
1 上下の歯を合わせたまま唇を横に開き、下の歯が見えるようにします
2 口角を両手の人差し指で押します。指の力に抗うように口角を引き下げます
1 頭を後ろにそらして、下あごを前につき出します。同時に、肺の中の空気を吐ききって
2息を吸い、後ろに大きく首を回します。指で鎖骨を押さえながら、逆にも回します
1 チューするときのように、唇を前につき出します
2 中指を唇に当てる「加トちゃんペ!」 のポーズで、馬のようにブルルッと唇を震わせます
次回は、水野先生が効果を実感している、たるみへのアプローチ方法をアイテムなどとともにご紹介します。
撮影/森山竜男 ヘア&メイク/川瀬輝美 イラスト/かくたりかこ 取材・原文/上田恵子