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視床下部が老化速度を左右する!?/Dr.根来の体内向上プロジェクト

根来秀行 さん

根来秀行 さん

医師、医学博士。1967年、東京都生まれ。この連載から生まれた『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!』(いずれも集英社)が好評発売中。ハーバード大学医学部&ソルボンヌ大学医学部客員教授のほか、奈良県立医科大学、信州大学特任教授、高野山大学など、複数の大学の客員教授・教授を兼任。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界の最先端で臨床・研究・医学教育にあたる。

Hideyuki Negoro MD and PhD

Professor of Medicine, Director, Visiting Professor

Harvard Medical School
University of Paris
The Graduate School of Project Design
University of Tokyo
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いし うかうかしているうちにもう初夏ですねえ。
ていうか、元号変わっちゃいました!時の移ろう早さにすっかり置いていかれているぐうたらライターいしまるこです。
ここから気を引き締めてがんばる所存ですので今年もよろしくお願いします!

 

 

根来 ごぶさたしています、根来秀行です。2019年もみなさまの健康に役立つ情報をわかりやすく解説していきたいと思いますので、どうぞよろしく!
さて、最初に取り上げるテーマは「脳年齢を若返らせる!」です。

 

 

いし いよいよ脳ですね!なんだか新学期にふさわしいテーマです。

 

 

根来 はい。ひとくちに脳と言っても広いので、3回に分けて特集しましょう。
第一弾は「視床下部」の特集です。

 

 

いし 視床下部!これまでも何度も登場しているワードですが、えっと、脳の司令塔みたいな役割をしているんですよね。

 

 

根来 その通り。視床下部は脳の奥にある間脳の一部です。アーモンド粒大のごく小さな器官ですが、生命維持の中枢を担っています。

 

 

いし ちょ、ちょっと待って。「カンノウ」ってどこでしたっけ?
まずは脳の構造について、基本的なところざっくり説明していただけますか?

 

 

根来 確かに頭の中は見えないですもんね。では、ご説明します。
脳は大脳、小脳、脳幹からなり、視床下部は「脳幹」にあります。

 

 

いし 視床下部はノウカンの中のカンノウにあるの?? ややこしいなあ。

 

Dr.negoro_

 

 

根来 脳幹は大脳と脊髄をつなぐ柱のような組織です。脳幹が損なわれると、心臓や呼吸の活動など、命を維持する活動が困難になるため、「命の座」ともいわれます。

 

 

いし 文字通り脳の根幹を為す部位なんですね。

 

 

根来 その脳幹の中でも、人体の恒常性保つうえで核になる働きをしているのが視床下部なんです。右脳と左脳の中間に位置しているので、視床、下垂体と共に「間脳」と呼ばれます。

 

 

いし なるほど。視床下部は〝命の座〟の中核なんですね!

 

 

●脳の司令塔〝視床下部〟はどこにある?

 

Dr.negoro_ill

 

根来 視床下部は自律神経とホルモンをコントロールして、自分の意志で制御できない内臓や血管、内分泌腺などを自動的に働かせます。
おかげで、血圧、血糖値、体温、脈拍などが無意識のうちに調整され、体の均衡を保つホメオスタシス(恒常性)が維持されるのです。

 

Dr.negoro_表

根来 最近、この視床下部が全身老化の一因になっていることが明らかになってきました。2017年に科学雑誌『ネイチャー』で発表された中齢のマウスを使った実験では、健康な視床下部幹細胞を失うと老化が加速して早死にし、逆に健康な視床下部幹細胞を移植すると老化が遅くなり、寿命が延びたのです。

 

 

いし なんと!

 

 

根来 これがそのまま人にも当てはまるかどうかは、さらなる研究が必要です。しかし、自律神経とホルモンという二大制御機構を司り、体が本来持っている機能を最善に保つ中枢である視床下部が、老化速度の鍵を握っていることは間違いありません。

 

 

いし うわあ、もっと視床下部のことが知りたくなりました!

 

 

根来 次回は視床下部とホルモンの関係についてレクチャーします。

 

 

それではみなさん、今日も素敵な1日を!

 

Dr.negoro_photo

 

 

(次回のテーマは「女性ホルモンが減ると視床下部が疲弊する!?」です。お楽しみに!)

 

取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン

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