いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
引き続き、自律神経年齢を若返らせるセルフケアを特集していきます。みなさまから寄せられた自律神経の不調によるさまざまな症状を解決すべく、根来教授に処方箋を出していただきますよ。
根来 みなさん、ごきげんいかがですか? 根来秀行です。
さて、今回はどんなお悩みですか?
いし 今回のお悩みは愛知県名古屋市にお住まいのY子さん。
「最近、なんだか気が滅入って、人に会うのが億劫で引きこもりがちです…」とのお悩みです。ありますよね〜、そういう時期。仲のいい友達にも会いたくないんです。では根来教授、処方箋をお願いします!
根来 はい。Y子さんへの処方箋は
「昼間のリズム運動+スマイル」
です。
いし おっ、あわせワザですね。まず、昼間のリズム運動とは?
根来 うつっぽいときはバランスが乱れているだけでなく、自律神経そのもののパワー自体も落ちています。そんなときは、昼前後、太陽が出ているときに、散歩程度のリズム運動でいいので体を動かしてみてください。
昼間に交感神経と一緒に自律神経のトータルパワーもアップするため、夜になると自然に副交感神経が優位になってきます。
いし ほほん。すると夜の質のよい睡眠につながるというわけですね。
根来 その通り。わかってきましたね、いしまるこさん。
いし ふふん。もうひとつのポイント、「スマイル」というのは?
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根来 笑いは、いい具合に自律神経のバランスを調整します。
交感神経優位なら副交感神経を上げ、副交感神経優位なら交感神経を上げる作用があり、自律神経のトータルパワーを上げてくれます。
いし どっちにも調整してくれるんですね。
根来 しかも、つくり笑いでも効果があることがわかっているんですよ。
いし つくり笑いでも!?
根来 そうなんですよ。つくり笑いでも、脳が楽しいことがあると予感して、セロトニンやエンドロフィンといったハッピーホルモンの分泌を促します。
ですから、気持ちがふさいでいるときこそ、鏡の前でニッコリ笑顔をつくってみてください。こわばっていた気持ちも、次第にほぐれていくはずです。
いし ニコニコニッコリ。ん〜、なんとなく楽しくなってきたような♪
根来 笑う門には福来る、ですね。
いし では最後に、気が滅入るときにおすすめのアロマを教えてください。
根来 イランイランは気分をリラックスさせ、抗うつ効果が期待できるといわれています。
いし 甘いエキゾチックな香りで、セクシー気分を盛り上げる効果もあるそう。インドネシアでは新婚夫婦のベッドの上にイランイランの花びらを散らすとか。ロマンチックですね〜。
根来 あとはベルガモットもおすすめ。鎮静と高揚の両方の効果があります。落ち込んでいるときは、気分を上向きにしてくれますし、神経が高ぶっているときは交感神経の活動を鎮めて落ち着かせてくれます。アールグレイティーの香りづけに使われているので、ティータイムに楽しむとリフレッシュできます。
いし じゃ根来教授、アールグレイの紅茶でひと息つきましょう。
(注:持病のある人や妊娠中の人がアロマセラピーをおこなう場合は、かかりつけ医に相談してください)
根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン