今回ご紹介するのは、まさに菜を始末よく使った、おばんざい的な煮物です。フライパンひとつで作ります。
今の季節、1本丸っと売っている大根。お得だけど使い切れるかな?というときに、ささっと作り置くのにもおすすめです。
大根と人参のさっと煮、おばんざい
京都で耳にする「おばんざい」という言葉。「お番菜」と書きます。
番茶や番傘に象徴されるように、番には、普段のとか粗末なという意味があり、「おばんざい」もきどらない、日常のおかず、という意味で使われているよう。
大根に組み合わせるのは人参。これから春に向けてますますおいしくなってきます。
人参に含まれるβ-カロテンは、炒め物や揚げ物にすることで吸収率がアップします。皮膚や粘膜を守り、肌のターンオーバーを促進してくれると言われているので、OurAge世代は積極的に頂きましょう。
また、動脈硬化の予防や免疫力のアップにも効果もあると言われています。
ちなみに、大根に含まれ消化を助けてくれる酵素ジアスターゼは加熱に弱いので、ジアスターゼ効果を期待するなら、生のまま大根おろしなどで。
今回は、タンパク質としてはかつお節のみ。だしを使わずともうま味を補ってくれます。たっぷり入れてください。豚バラや油揚げを入れてもおいしいです。
とってもシンプルな煮物ですが、大根の甘味、苦み、にんじんの甘味、香りをしみじみ感じます。こういうおかずがあるとほっとします。お弁当にも。
材料(作りやすい量)
大根:300g(1/3本ほど)
人参:1本(150g)
植物油:大さじ1
塩:小さじ1/4
酒:大さじ3
*みりん:大さじ2
*醤油:大さじ1
鰹節:7g
白すりごま:適宜
作り方
1 大根と人参は、7mm角くらいの拍子切りにする。フライパンに植物油を入れて、大根と人参を入れ、塩をふって少ししんなりするまで中火で炒める。
2 1に酒を加えて蓋をして2分ほど蒸し煮し、*を加えて全体に絡める。
3 しんなりとしたら、鰹節を加える。
4 全体をざっくりとまぜあわせたら、火を止めて人肌までそのまま冷ましてから器に盛る。好みで白すりごまをふる。
※この冷ましの間に味が染みます。
簡単美味しい一品で、おうちごはんをより楽しく!