より身近になったズッキーニは、自在な扱いやすさで、料理の味や栄養価の幅を広げてくれる!
夏のファーマーズマーケットには、ズッキーニも豊富に出てきます!定番の緑、黄色、そして縞模様入りなど。大きさも太さもまちまちで、自由に育ったことが伺われます。私は皮の表面に傷がなく、艶があり、あまり大きすぎなくて、なるべく太さが均一のものを選ぶようにしています。日本でも、旬の時期は直売所などで手ごろに手に入ることが増えたようです。
スーパーマーケットでは緑や黄色のみのことが少なくないですが、ファーマーズマーケットにはいろいろなズッキーニが登場します!
小さいズッキーニをこんなふうに立てて売っているベンダーさんもいます!ずらりと並ぶと楽しいですね!
プレゼンテーションの上手なベンダーさんを見ると、思わず笑顔がこぼれます
ズッキーニはビタミンC、カリウム、ベータカロテンなどを含んでいますが、突出して多い栄養素があるわけではありません。味も比較的淡白です。それだけに、合わせる食材が味を左右し、栄養素を高めるポイントになるといえるでしょう。いわば、変幻自在に融通の利く存在なのです。
ズッキーニの魅力を引き出す、チーズとがっつりコラボレーション! 見栄えもグッとくるミルフィーユ仕立て!
こちらは、たまたま思い付きでつくってみたズッキーニのミルフィーユ仕立て。ズッキーニを縦半分に切り、その半身をスライスして重ねてみたら、きれいなミルフィーユのようになりましたので、その形状を生かした料理を考えました。
スライスしたズッキーニに塩胡椒とオリーブオイルをまぶし、重ねながら間にパルメザンチーズを振りかけます。1枚1枚にそれをすると味が濃くなり過ぎてしまいますので、塩胡椒とオリーブオイルは全体に適量まぶし、チーズは1枚1枚の間に少しずつ振りかけるのがいいでしょう。
オーブントレイにクッキングシートかくしゃくしゃにして広げたアルミホイルをしき、摂氏175度のオーブンかオーブントースターで20分くらい、少し焦げ目がつくくらいまでローストします。崩さないようにお皿に盛ってから、バジルの葉っぱをちぎってトッピングしました。
味も栄養素もやや控えめなズッキーニが、インパクトのある1品に変身!
3種の野菜の組み合わせで、ビーガンとは思えないうまみとトロみが美味しい! ズッキーニと夏野菜のポタージュ
ズッキーニのスープというと、牛乳や生クリーム入りのものが多いのですが、最近は乳製品を敬遠される方も結構いらっしゃいますよね。そんなときは、乳製品も動物性のブロスも使わない、ヴィーガン仕様はいかがでしょう。
ズッキーニ小1本はヘタをとってスライスし、ひたひたの熱湯に入れてゆでます。モロヘイヤ5茎は、葉っぱを茎からはずします。シシトウ5個は、ヘタと種をはずします。ズッキーニが柔らかくなりかけたところに、モロヘイヤとシシトウを投入。塩胡椒で味をつけ、1~2分したら火を止めます。
ブレンダーに入れて、レモン汁小さじ1とオリーブオイル小さじ1/2を加えてドロドロにするのですが、熱い間は下から4~5センチだけ入れてドロドロにし、さらに少し加えてまたドロドロにするようにしてください。多い量をつくるときは、粗熱をとってからブレンダーにかけるか、1人分ずつブレンダーにかけることをお勧めします。やけどしないように、くれぐれもご注意くださいね。
ドロドロにした後、まだ熱かったら、そのままスープ皿に盛り、少し冷めていたら鍋に戻して温めなおしてください。モロヘイヤでとろみが出て、シシトウでピリッとした辛みが少し加わり、シンプルですがとっても美味しいスープができました。
夏野菜3種が一緒になることで実力を発揮した、美味しいビーガンスープです!
食も進む、ドリンクも進む、夏の定番にしたい一品。ズッキーニとコーンのソテー
緑と黄色のズッキーニを使ったこのソテーは、シンプルですが飽きのこない味です。ズッキーニは小さいものなら緑と黄色を1本ずつ、ヘタをとってやや大きめのサイコロ状に切ります。とうもろこしは1/2本分の粒を使います。ニンニク1かけをみじん切りにし、オリーブオイルと共にフライパンに入れて火にかけ、ニンニクの香りがしてきたら、ズッキーニを加えて炒めます。6~7分くらいしてだいたい炒まったら、コーンを加えて1~2分くらい炒め、塩胡椒で味付けしてできあがり。お皿に盛ってから、パルメザンチーズをかけました。ズッキーニとチーズは、やっぱり相性がいいですね!フェンネルの葉っぱを少しトッピングに使いましたが、刻んだパセリ、あるいはパクチーでもいいと思います。
これだけでも、付け合わせにも向く1品です。コーンに替えて、お好みの食材をいろいろ試してみても!