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50代後半で人生が激変!“還暦のシンデレラ”なあの人の食卓拝見! ごはん図鑑「女優・竹原芳子さんの巻」

ツヤツヤのおかっぱ髪と甲高い声で語られる関西弁。インディーズ映画としては異例の大ヒットとなった『カメラを止めるな!』で、一躍世に知られる存在となった竹原さん。50歳のとき「ここから第2の人生だ」と一念発起。芸能界に飛び込み、その結果、人生を切り開いた彼女の食卓を見せていただきました!

〔月曜日 朝ごはん〕

〔あんぱんとコーヒー〕

「朝ごはん

あんぱんとコーヒー

一袋に5種類も入ってるあんが楽しい

さあ、どれから食べようかな〜

1番好きなのは、粒あん

小豆の食感が好き

目を閉じて食べると、職人さんが大きなお鍋で小豆炊いて長いヘラで混ぜてる様子が目に浮かぶような。(テレビでしか観たことないけど)

今は、あんを包むのも機械?

どちらにしても手間がかかってるということです。

小さい時はあんこが好きではなかったので食べなかったけど、大人になると味覚は変わっているのでした」

 

 

〔火曜日 朝ごはん〕

〔どんぐりパン〕

「宿泊先の近くに神社があり、早く起きられたので散歩に。

パン屋さんでどんぐりパン、見つけた。サラダとホットカフェオーレと一緒に」

 

 

〔水曜日 朝昼兼用ごはん〕

〔鶏肉の炒め蒸し、クロワッサン、福井の梅クリームチーズ、カフェオーレ〕

「鶏肉をお酒と塩麹で漬けといた。

フライパンで炒めてから、お酒を入れ、蓋をして出来上がり。

冷凍しておいたパプリカも炒めた。

お肉は漬けてたから、何もかけずそのままでも。

身はしまってハムみたい。

友達にいただいた名古屋の『つけてみそ かけてみそ』、梅クリームチーズも添えて。

福井の梅クリームチーズは、何これ?美味しいんかなあ?と、半信半疑で買ってみたが、美味しい!

〝塩とシソだけで漬けた福井県産の梅とクリームチーズを混ぜ合わせた〟と、表記されていて「丁寧に作られてるんや」と、思った。

鶏肉、パン、両方につけられる。

お味噌汁も作ろうかと思ったけど、頑張るのやめた」

 

 

木曜日 朝ごはん

バナナジュース、サラダ、チョコクロワッサン、フルーツ

「バナナジュース (『アーモンド効果 3種のナッツ』とバナナ、牛乳と。牛乳に『アーモンド効果 3種のナッツ』を加えるかどうかは、そのときの気分で選ぶ。どこまでナッツ好き?)

去年ロケでフランスに行った時、朝食は毎日クロワッサン。

その美味しさにハマり、以来、ちょくちょく買うようになった。

気候の違いもあるらしく、フランスと同じ味には出会えない。

外側はきめ細やかなパリパリで、中はしっとり何層にも重なっているクロワッサン……あーまた、行きたい〜!

レタスの上にあるのは、『漁師のまかない海苔』、桜海老、食べる小魚。

デーツシロップ、オリーブオイル、銀座三河屋の煎酒、酢を混ぜたものをかけてある。

珍しいものがあると買ってしまうタイプ。

「デーツシロップ?何これ?原産国 アラブ首長国連邦 デーツって食物繊維多いから良さそう」と、思って」

 

 

木曜日 晩ごはん

〔『まつおか』の細長い2段のお弁当〕

「ずっと出かけていて、夜ご飯はお弁当を買いました。

このお弁当は、味が濃くて好きなタイプ。

でも厚揚げのあんかけは、あっさり薄味なので、調和がとれます。

サラダは自分で用意したもので、漁師のまかない海苔のせレタス。

ドレッシングは酢、オリーブオイル、煎り酒、デーツシロップを合わせたのをかけた。

お弁当って、いろんな種類がちょびちょび入っていて、楽しい。

小学校の時「さあ、お昼、お弁当!食べよう」。

土手にみたいなところに座って、紙の折箱のお弁当を開けたら、なんと、逆さまに開けてしまい……。

作ってもらった、おにぎりやおかずが転げ落ちて行った。

あの時は、悲しかった。蓋の上に残ったのを食べた気がする。

隣の子がウインナーくれたような記憶あり。

ショックすぎて、あまり覚えてない」

 

 

金曜日 朝ごはん

キノコ入り卵、生どんこグリル焼き、マロンミルクブレッド、キウイ、コーヒー

「キノコ入り卵。 ふりかけた山椒の効果で香り良し!

黒胡椒と塩もふり、いただきま〜す!

生どんこグリル焼き。

ふかふかの大きな笠が、焼いたらちっちゃくなって……。

でも滑らかでしっかり歯応えある食感で、ほのかな甘みがある。味は絶品!秋や秋〜!

OL時代に会社の人たちと椎茸狩りに行った。

椎茸料理三昧。皆んなでワイワイ盛り上がる。

営業部に椎茸嫌いの男子がいて、その場で知った。

実は、彼には社内に好きな女子がいて、無理して頑張って椎茸狩りに参加したんだと思う。

結果、その子とゴールインし、幸せに暮らしているのでよかった。

この季節、栗を見たら買わずにはいられない。

渋皮ごと甘く煮た栗が入ってる。このパン、いくらでも食べられそう。

少し温めるとより美味しい。

袋開けた瞬間からパンの香りがファーッと」

 

 

土曜日 晩ご飯

しらす丼(しらす、鯖そぼろ、金ごまいわし)〕

「しらすを食べながら、いかなごのテレビを思い出した。

いかなごは海が綺麗になりすぎても漁れないらしく、砂の中に潜って生活すると言う。

鯖そぼろは、ばら寿司を買った時に一緒に買ったもの。

これだけでもご飯がいくらでも食べれる。

『いい友』の金ごまいわしは大好きで、おやつ代わりに食べるくらい。

ひろうすの中には、百合根と銀杏も入っていてボリュームあり。

ご飯は玄米」

 

 

日曜日 夜ごはん(お赤飯の日)

がんも、高野豆腐、海老、人参の煮物。蒲鉾としらす、かしわのグリル焼き(この時、皮がパリパリに焼けてご機嫌)

「子どもの頃、親の田舎に連れて帰ってもらったとき、生きた鳥を捌いてくれたのを見て衝撃。

動物好きで当時のテレビ番組『野生の王国』などを毎週観ていた私は、可哀想だとお肉を食べられなかった。

ご飯の支度が始まると親の目を盗んだ隙に、自分のお皿に入っているお肉を、父親のおかずに入れる。

川にシジミ取りに行ったが、シジミは食べられた。

山菜取りに行ってたから、子どもなのに蕨やゼンマイ大好きで、今思うと変わった子供?

今は、何でも食べられる。好き嫌いもない。有り難い〜幸せなこと」

 

月曜日 朝昼兼用 お赤飯の日

お赤飯(100%餅米)、鳥の肝煮、お豆腐、しらすとぶっかけノリ、『 丸八』のおやつ焼き金時豆、ホイル蒸し(玉ねぎ、小松菜、椎茸、南瓜、海老、お酒)

「毎月2回、お赤飯を炊いている。

お赤飯を炊いた日は、できあがり具合を見るためにつまむできたての最初の一口が、なんとも言えない至福の時。

「あー美味しい!美味しいご飯が炊けました!ありがとう!」と、言ってる。

私の友人は、食べる前に「私の体の一部になってくれてありがとう」と、言うてから、ゆっくり味わっていただくそうで。

見習いたい!

どの食材も命があって、私たちのところに来てくれたんだと思うと、大事にいただきたいと思える」

 

 

月曜日 お昼ごはん

お土産にいただいた石垣牛の大粒カレー、野菜とミニ豆腐

「大粒お肉がゴロンと最初に出できて、真ん中に鎮座。柔らかくてシチューのお肉みたいな食感。

ルーは、色からわかるように濃くて時間かけて煮込んだのが伝わります。

昔、従姉妹のカレーを食べて衝撃だった。

玉ねぎを飴色になるまで炒め、3時間煮込んだという逸品。

美味しかった。

野菜とお肉ゴロゴロの家庭カレー、香辛料の効いたインドカレー、こういう風に煮込んだカレー。

それぞれに美味しさが違うし、楽しみ方も違う。

いろんな種類のものが食べられるって、日本ならでは?なのかもしれない。

恵まれた国に生まれたなぁと、実感します。

そう言えば昔、インド人店主のいる本格的なインドカレー屋さんで〝占い付き〟っていうのに食べに行ったことあるのを思い出しました。

玄米は、宮城県産の『金のいぶき』。

なんと、炊く時間が普通のお米と同じで便利!

しかも胚芽部分が通常より大きいので栄養満点。

お米も品種改良されて進化しています。驚き!」

 

 

火曜日 晩ごはん

巻き寿司、豆腐とレタスのサラダ、お味噌汁

「お刺身を食べたいと思って買い物に行ったら、美味しそうな巻寿司に目が止まり。

一切れずつ4種類入ってるのが嬉しいのです。

サラダは豆腐、レタス、海苔、桜海老。

豆腐の水分がお寿司にいかないよう、そのまま食べられる『漁師のまかない海苔』でバリケード。

お味噌汁は、お椀の中でカツオ節と味噌を混ぜてお湯で溶いただけの簡単お味噌汁です」

 

 

水曜日 晩ご飯

ロケ弁当(『塚田農場』)

「沢山の種類の中から選べる。

鶏肉そぼろを選びました。

蓋を開けた瞬間に炭火焼きのいい匂い。

食欲をそそります」

 

 

木曜日 朝ごはん

フォカッチャ

「仕事に向かう朝。

途中、どこかのお店の窓際の席で軽く食べようと思ったが空いておらず、たどり着いたのが、またまたシティべーカリー(※THE CITY BAKERY)

クロワッサン、フォカッチャ、時間がないので急いでフォカッチャのみ胃袋さんへ。

「このお店のクロワッサン🥐が、シティベーカリーのどこの店舗より一番美味しい!」とレジで伝えたら「焼いてる人に伝えます」って。

嬉しい!

さあ、今から千葉に向かいます!」

 

 

金曜日 遅いお昼(3時)

サーモンのムニエル、胡麻クロワッサン、フォカッチャ、サラダ

「大好きなパン屋さんがあり、そのお店の胡麻のクロワッサン。

アトレ品川にあるお店のものが最高で、品川へ行かないと食べられなかった。

そしたら、なんと、なんと数か月前にできたという、丸の内オアゾのシティベーカリー(※THE CITY BAKERY BISTRO RUBIN 丸の内オアゾ)。

最高!

お店によって味が違うけど、ここ最高!

遅いお昼を、併設のお店で。

写真を見てオーダーしたら、これまた、サラダとパンが付いていて、ボリューム満点!

お腹がはち切れそう。

フォカッチャ、バゲットともに美味しかった。

この後に見た夕日も美しく、最高の一日!」

 

 

土曜日 晩ごはん

ハンバーグ弁当

「仕事帰り、品川駅で買ったお弁当。

野菜もご飯もなし……と思ったら、野菜、見つけた!

とうもろこしとハンバーグに入っていた、さやえんどうが一本!

あっ、蓮根とかぼちゃも。

そう言えば、栄養バランスを考えることがない。

そのときの気分で見た目に惹かれるタイプ。

天ぷらはとうもろこしが1番好き。

小さい頃は、蒲鉾、天ぷら、竹輪をあまり食べなかったけれど、今は、美味しくいただき、〝年齢と共に味覚は変わる〟を実感する」

 

金曜日 お友達と晩ごはん

日本料理店でおまかせコース

「出汁の美味しい和食は、たまりません!

友達の美人親子さんと1年ぶりの食事会!

あっと言う間の4時間。

満腹と言いながら、最後まで全員完食しました。

お膳の上は季節感満載!

友達は、お刺身が盛り付けられていた金網の手仕事に感動してた。

目線が日本の職人さんのお仕事だったのが、感心した。

大笑い、イルミネーション、楽しい夜!ご馳走さまでした!!」

 

 

土曜日 夜ごはん

ローストビーフ弁当

「本日はインディージョーンズ気分になれる洞窟の中で撮影しました。

お昼も晩ごはんも温かいのを用意してくださって、有り難いです。

選べるようになっています。

一足先に出番が終わったので、宿でゆっくりいただきました。

ローストビーフが肉厚でボリューム満点でした。

ごちそうさまでした」

 

 

日曜日 朝昼兼用 のごはん

お赤飯、納豆、めざし、お味噌汁、キウイ

「毎月、1日と15日は、お赤飯を炊くのがわが家の風習で、日常の平穏に感謝する日。

お赤飯は、圧力鍋で。

豆好きなので、小豆をいっぱい入れる。

餅米100%。

今日は、お米が少なかったので五穀米みたいな色になってた(笑)。

胡麻を切らしていたので、胡麻のかわりに『ぶっかけ有明海苔 旨塩味』。

友達には好評な唯一の料理。

お味噌汁の具は切って冷凍しておいた、なすび、かぼちゃ、椎茸、乾燥めかぶ。

旅先で買ったお味噌(島根の『生きている生味噌 糀みそ』)で。

納豆は桜海老混ぜ。粘りの中にサクサク食感が追いかけてくる。

めざしは、両端焦げ。

キーウィ🥝は、スプーンですくって。皮のキワキワまですくえると達成感!」

 

 

日曜日 晩ご飯

『とり松』のバラ寿司、納豆、お味噌汁

「催事で見かけたらつい買ってしまうバラ寿司。

鯖そぼろが間に挟んであって、ほんのり甘さとお酢が効いてます。

実演販売をしているときもあるので楽しい。

お寿司のほかに鯖そぼろも買って、家のご飯に振りかけて」

 

 

月曜日 遅いお昼

ロケ弁当の鳥ご飯

「群馬県前橋市の『登利平』のお弁当。

美味しい!

ご飯にしみ込んでるタレも、甘辛くてしっかりした味わい。

鶏肉も柔らかくて、スライスだけれどもふっくらしっとりした感じ。

地元ならでは美味しさ」

 

 

火曜日 お昼ごはん

冷たいつけ麺肉そば

「胡麻と海苔の香りが、丼がテーブルに置かれた瞬間から香る。

温泉卵が付いていて、途中からつけだれに入れるとまろやかになるそうで。

海苔でお肉を挟んで、タレをチョコっとつけて食べたり、ジャバッとつけたり。

温泉卵は、麺につけてからタレにつけてみたり。

タレは、しっかり濃くて辛味もある。

エンプロンをくださるので、服にタレがとぶのを気にすることなく安心して食べられます。

前にこのお店でミンチカツ頼んだら、予想以上に大きくてびっくりした」

 

〈ごはんを見せてくれた人・竹原芳子さん〉

1960年2月10日生まれ、大阪府出身。短大卒業後、証券会社にて10数年勤務。その後、40歳のときから裁判所の臨時の事務官として働く。裁判所勤務時代に話し方教室に通い、それがきっかけで落語を習い始める。裁判所勤務のままアマチュア落語家として高座に上がるようになる。50代になった2010年、「ここから第二の人生だと思ってやりたかったことをもう1回やろう」という動機で、若い頃は断念していたNSC大阪校に33期生として入所、どんぐりという芸名で活動。55歳になった頃に芝居の勉強をしたいと、ワークショップに通い始め、間寛平さんが座長を務める「劇団間座」の公演に参加。女優活動を開始。2017年、本名の竹原芳子名義でインディーズの長編映画『カメラを止めるな!』に出演。一躍脚光を浴びる。その後テレビドラマ『ルパンの娘』、『一橋桐子の犯罪日記』などに出演。舞台やバラエティ番組など多方面で活躍中。Amazonプライムで映画『キャメラを止めるな!』(『カメラを止めるな!』フランスリメイク版。監督/ミシェル・アザナヴィシウス)が大好評配信中。著書に『還暦のシンデレラガール』(サンマーク出版)。

 

撮影(竹原さん)/吉濱篤志

 

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