「大豆は身体にいい」ということはみなさんよくご存じですよね!
昔から「畑の肉」と呼ばれているくらい、大豆は優秀なタンパク質源。ビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。また、腸の働きを促す食物繊維や腸内の善玉菌のエサとなってその働きを活性化してくれるオリゴ糖など、腸内環境の整備に役立つ成分も多く含まれています。腸内環境は美と健康に深く関わっているということは、テレビや雑誌でもたくさん取り上げられていますよね。
そして何より、私たちOurAge世代に嬉しい成分といえば大豆イソフラボン。加齢とともに減少してしまう女性ホルモンに似た働きを体内でしてくれるので、更年期対策やアンチエイジングの強い味方と言われています。
さて、そんな女性に嬉しい成分がいっぱいつまった大豆は、古くから私たち日本人の食生活には大変なじみ深いものでした。ところが、近年では普段口にするのは豆腐や豆乳といった大豆加工食品が多く、大豆そのものが食卓に並ぶことが少なくなっているのではないでしょうか。
でも、それはちょっと残念なこと。大豆に含まれる食物繊維の多くは皮に含まれていますし、丸ごとの大豆には独特の噛みごたえがあります。「噛むこと」は脳の働きを活性化して老化を予防するのに役立つと言われます。ぜひ、大豆を丸ごといただきたいですね!
そこで、料理に使う大豆としておすすめしたいのが、今注目の「蒸し大豆」。水で戻す必要がなくてすぐに使えるので便利。忙しい人にもおすすめです。
戻さず使える大豆といえば水煮が一般的。「水煮大豆は知っているけど、蒸し大豆って何? どう違うの?」という方も多いことでしょう。どちらともすぐに使えて便利という点では同じですが、実は摂取できる栄養に差があります。これは製法の違いによるもの。
水煮の場合、水に入れて煮ることでどうしても栄養素が水に溶け出してしまいます。また、栄養素だけでなく旨み成分も煮汁に溶け出てしまうのだそうです。
これに対して蒸し大豆の場合は、栄養素が抜ける量が水煮に比べて少ないのだとか。たとえばイソフラボンの場合、水煮よりも蒸し大豆のほうが1.2倍、含有量が多いそうです。
さらに、蒸すことで旨みがいっそう増すというから嬉しい限り! 実際にそのまま食べてみると、甘みと旨みが口の中にふわっと広がり、しっとりとしていてボソボソした感じがないのです。
大豆を使った料理というと、昔ながらの煮豆や煮物がまず思い浮かびますが、私がぜひおすすめしたいのは、そのままサラダやスープなどのトッピングに使うという方法。ちょっとお腹が空いたときには、スナック感覚でつまんでもおいしいですよ!
大豆のマリネ
材料
蒸し大豆……100g
新玉ねぎ……80g
赤パプリカ……1個
黄パプリカ……1個
アンチョビ……3切れ
オリーブオイル100ml
作り方
①新玉ねぎは薄くスライスする。パプリカは表面をグリルなどでこんがり焼いて皮をむき、1cm幅の細切りにする。
②保存びんに蒸し大豆・パプリカ・新玉ねぎの順に重ねる。それぞれの材料の間に、小さく切ったアンチョビをはさむ。
③最後にオイルを入れ、一晩つけ込む。