ミーナも作ってみたい、スーパーフードを活用したレシピのシリーズ。4人目の料理家、中医薬膳師の村岡さんのレシピには、おなじみの中華食材もあって、すぐ取り入れられそう。
4人の料理家に聞きました!
スーパーフードをおしゃれに食事に取り入れるには?
「美容と健康にいい!」と人気のスーパーフードですが、馴染みが薄く、使い方がちょっと難しい食材も…。
そこで、自身も積極的にこうしたスーパーフードを日々取り入れているという、MyAge世代の料理家4人に、その上手な取り入れ方を伺ってみました。毎日無理なく、効果的に取り入れるレシピをぜひ参考にしてください。
「スーパーフード」と「薬膳」。言葉は違っても「体を元気にする食」という点は共通。今回は、薬膳料理研究家の村岡奈弥さんのスーパーフードの取り入れ方をご紹介します。
まずは、薬膳について、村岡さんによるどんな食材にそのような効能があるかなどの詳しい説明です。
薬膳にはスーパーフードと呼べる
強力なパワーを持つ食材がいっぱい
村岡奈弥さん Naya Muraoka
profile
1963年生まれ。料理研究家。中医薬膳師、国際中医師の資格を持つ。日本中医食養学会理事、 国立北京中医薬大学日本校講師。著書に、『アンデスからのスーパーフード おいしい! キヌアレシピ』(成美堂出版)
何気なく食べている食材も実はスーパーフード!
「薬膳の考え方ではすべての食材が体を養うもの」と村岡奈弥さん。スーパーフードと呼べる、栄養価が高く健康効果の望める食材も身近なところにたくさんあると言います。
「例えばキャベツや山いもはすごく栄養価が高いですよね。キャベツと山いもをたっぷり使い、かつお節、青のりをふったお好み焼きは、実は強力なスーパーフード。私は市販のソースは使用せず、マヨネーズの代わりにカスピ海ヨーグルトを使った特製ソースをかけていただきます」
キヌアのように中国にはない新しい素材も、数多くある穀類と同様にとらえて活用。主食としてお米の代わりにしたり、ゆでてサラダに加えたり、さまざまな使い方ができます。
毎日の積み重ねが未来の美と健康に
「中国の薬膳は、日本の食卓に取り入れやすいものがたくさんあるので、中国のスーパーフードとして取り入れるとよいと思います」
例えば、血を養う黒きくらげと、肺や肌に潤いを与えるといわれる白きくらげ。常備しておくと、さまざまな料理に使えて便利です。
また、薬膳でどんな素材についても必ず言われるのが、長期にわたってとることで徐々に効果が出るということ。
「スーパーフードも同様だと思います。食べてすぐに効果があるわけではなく、食べ続けることで体がつくられていく、そういうふうに長いスパンで考えるとよいと思います」
次回は、スーパーフードのキヌアを使った、軽い食事におすすめのお茶漬けレシピをご紹介します。
撮影/板野賢治 構成・原文/瀬戸由美子