素材を選ばない柔軟さと和・洋・中すべての料理に変身できる多様性。コレステロール値の低下、老化防止、更年期症状の軽減、美容やダイエットにもいいなど、豆腐はまるでスーパーマンのような存在。奈良時代から長い長い間日本人に愛され続けてきた豆腐を、先人の知恵に感謝しつつ、おいしくいただきましょう!
今回はゴーヤチャンプルーをご紹介します。
チャンプルーは炒め物の意味。
沖縄発、全国人気の元気炒めです
ゴーヤチャンプルー
■材料(4人分)
豆腐(もめん)……………………………大1丁
ゴーヤ…………………………………… 200g
豚バラ肉(薄切り)………………………100g
ごま油…………………………………大さじ1
酒………………………………………大さじ1/2
塩、こしょう……………………………各適量
卵……………………………………………1個
作り方は次のページで詳しくご紹介します。
■作り方
1 豆腐は手で大きくちぎりながら盆ザルに広げ、20分ほどおいて水きりをします。
2 ゴーヤは縦半分に切ってスプーンで種とワタを取り除き、小口から薄切りにします。ボウルに入れて塩少々をふり、手でもんでしんなりしたら水洗いしてアクを抜き、水気を絞ります。
3 豚肉は2㎝幅に切ります。
4 フライパンを熱してごま油大さじ½ をなじませ、①の豆腐を入れて中火で薄く焼き色がつくまで焼きつけるように炒め、軽く塩、こしょうをして取り出します。
5 ④のフライパンにごま油大さじ½を足し、③の豚バラ肉を入れてほぐすように炒め、肉の色が変わったら②のゴーヤを加えて炒め合わせます。
6 ⑤の豚肉に火が通ったら、④の豆腐を戻し入れてさっと炒め合わせ、酒をふって塩、こしょうで調味します。
7 卵を溶きほぐして⑥に回しかけ、大きく混ぜ込みながら炒め合わせ、全体にホロッとしたら器に盛りつけます。
沖縄では島豆腐を使う
ゴーヤチャンプルーは本来沖縄の島豆腐を使います。普通の豆腐が砕いた大豆を煮て豆乳を取るのに対し、沖縄では生の大豆を砕いて汁をしぼり、これを煮てにがりを加えて固めます。大豆本来の味が濃く、しかも大きく固めてしっかりと水きりをするため、どっしりと重くてかたいのが特徴。最近では沖縄以外でもスーパーや物産展などで市販されていますから、一度試してみてはいかがでしょう。
次回は肉豆腐のレシピをご紹介します。
料理/大庭英子 カメラ/工藤雅夫