今話題の「炭酸入浴」、実際にどんな効果があるのでしょうか? 研究データをもとにご紹介します。
〈炭酸ガス入浴剤の血管拡張作用〉
38℃のお湯につかったあと、皮膚の血流量を測定したもの。さら湯につかったときに比べると、血流量が大きく増加しています。
(データ提供/花王と岡山大学による共同研究)
〈炭酸入浴の血管拡張作用がもたらす効果〉
炭酸ガスの特徴は?
・ぬるめのお湯でも血行がよくなる、温かく感じる
・血管を拡張して体温を上げる
・老廃物を除去し、疲労を回復する
最近よく聞く「重炭酸」って何?
お湯に溶けた炭酸ガス(二酸化炭素)が、お湯が中性やアルカリ性になることで変化したものが重炭酸イオン。pH5以下の酸性~弱酸性のお湯には100%近く炭酸ガスが溶け込むことができますが、pH7の中性では約20%にまで減り、重炭酸イオンが増えてきます。今回紹介している「炭酸入浴」では、重炭酸ではなく炭酸ガスの効果を検証しています。
次回は、自宅で簡単に楽しめる炭酸風呂の作り方についてご紹介します。
取材・原文/上田恵子