食品パッケージに表示されている栄養成分表示は、糖質量を管理する目安としてチェックしておきたいもの。意外に糖質が多く含まれていることを知っておけば、今後も役立ちます。
内臓脂肪を落とす食事ルール
糖質オフしても食事量は減らさない
栄養成分表示を見る習慣を
糖質量の管理には、市販の食品の栄養成分表示を見る習慣をつけること。意外に忘れがちなのは、調味料。みりんやドレッシングなど、思っているより糖質を含むので要チェック。
糖質量は書いていないものも多いので、炭水化物の量から食物繊維の量を引いた値が糖質量と覚えておいて。
ひと皿物や丼物をやめる
昼食は外食が多いという人はパスタ、うどんやそば、ラーメン、丼物などが多いのでは? 糖質だけが格段に多く、プチ糖質オフに反するだけでなく、他の栄養素がほとんどとれない例です。
糖質は最後に食べる
白米が好きな人、パンを食べたい人などは、まずおかずでお腹いっぱいにする工夫を。タンパク質、野菜類を食べてから最後に主食にしてみて。目安の糖質量を参考に、食べる量の調整も考えて。
食べる回数を増やす
小食の人、間食が多かった人は、糖質オフの食生活を始めるとどうしても低栄養になりがち。それを回避するのがちょこちょこ食べ。1食の量は少なくてよいので、5回くらいに分けて食べてみましょう。ただし、毎食タンパク質はとって。
朝食、昼食、3時のおやつ、夕食、夜食とちょこちょこ食べ。糖質はオフしても、糖質以外の栄養はまんべんなくとることを目標に
監修
横山裕一さん
Hirokazu Yokoyama
1959年生まれ。慶應義塾大学保健管理センター教授。医学博士。当初、アルコール代謝を研究、米国留学中、アルコール脱水素酵素(ADH7)の遺伝子解析に従事。本センター異動後は、飲酒を含めた生活習慣、メタボリックシンドローム、脂肪肝などをテーマに数々の研究成果を報告。著書に『こうして落とす! 女性の内臓脂肪』(PHP 研究所)
栗原 毅さん
Takeshi Kurihara
1951年生まれ。栗原クリニック東京・日本橋院長。医学博士。日本肝臓学会専門医。治療だけでなく病気予防にも力を注ぎ、わかりやすい生活習慣指導に定評あり。肝臓専門医の視点を生かした消化器疾患、糖尿病、高脂血症、脂肪肝、内臓脂肪、肥満などに関する著書多数。クリニックは連日、健康を気遣う中高年で満員に。
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イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子