今年も体が冷える夏がやってきました! 熱中症予防のためには冷房は必須ですが、体を冷やして体調をくずしてしまう人も多いので、注意が必要です。素敵女医の皆さんは毎年どのような対策をとっているのでしょう?
冷え
夏でも冷えを感じると答えた人は、全体の86%。「若い頃はそうでもなかったが、加齢とともに冷えてきた」という人も
むくみ
夏にむくみを感じる人は、冷えを感じる人より高い割合になりました。長時間座って診察する仕事だけに、脚のむくみが深刻!
医師の職場ならではの冷える理由も
昨今、「冷え」や冷えからくる「むくみ」は寒い時期の不調にあらず! むしろ冷房を使う夏にこそ冷えがたまるといわれます。女医の皆さんも、86%が冷えを、90%がむくみを感じていました。
「夏も生足ではなく、必ずストッキングをはきます。飲み物は常温かホット。冷えた日は辛いものを食べます。また、湯船に20分ほどつかるようにしています」(あきこクリニック・田中亜希子先生)
「総合病院の外来で診察する際は、個室で冷房が効いているので、小まめに立ち上がり、院内を歩いて血行を促しています。また、手術室は20℃以下にしないと術者が暑くなるため、通年冷房を入れていて寒いんです。スタッフには防寒を徹底してもらっています」(表参道内科眼科・宮澤優美子先生)
ほかにも対策として「上着を常備する」「ストールで首元を暖める」などの回答がありました。
巻き物
外出時には、薄手のカーディガンを必ず持参
「夏は特に手足の冷えを感じるので、冷たいものは飲まないようにしています。外出時には薄手のカーディガンかショールを必ず持参。また、冷え対策としてピラティス、ウォーキング、入浴後のストレッチを習慣にしています」と髙瀬聡子先生。
また、むくみに関しては顔のリンパマッサージと膝窩(膝の後ろのくぼんだ部分)のマッサージも。
「前の日に水分をとりすぎると顔が、立ち時間が長いと脚がむくみます。むくみ予防にもマッサージは有効です」
髙瀬聡子さん Akiko Takase
51歳 皮膚科・美容皮膚科 ウォブクリニック中目黒
S-Joyとは、素敵女医(SUTEKI JOI)からのネーミング。Over-45のOurAge世代で、若々しくイキイキと輝いている女性医師に、ずっと美しく健康で過ごす秘訣を伝授してもらうシリーズです。
美容皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、幅広い科の先生方の専門知識を生かしたアドバイスや、ご本人が実践していることをお伝えします。
イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子