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40~50代の悩みにも多い「陥入爪(かんにゅうそう)」「タコ・ウオノメ・イボ」/足アーチの崩れから起こる病気④

MyAge読者アンケートでも悩む人が多かった、「陥入爪(かんにゅうそう)」「タコ・ウオノメ・イボ」ができる原因を詳しくご紹介します。

 

足のトラブルに悩む読者アンケートを紹介した記事は、下のリンクから読むことができます。

 

40代は足の曲がり角、トラブルが急増する原因は?

 

お話を伺ったのは

桑原 靖さん 「足のクリニック 表参道」院長

桑原 靖さん
Yasushi Kuwahara

「足のクリニック 表参道」院長。2013年に日本初の足専門クリニックを開設。海外の足病医学に基づいて、形成外科、整形外科、皮膚科、リウマチ科など各分野の専門医によるチーム医療で足の総合診療を実践。

 

陥入爪(かんにゅうそう)
指への不均衡な負荷が原因

一般的に「巻き爪」と呼ばれる状態ですが、爪が巻いて、そこに炎症を起こして痛みが伴うものを「陥入爪」といいます。

 

足の爪は、指の真下から正しく力がかかっていないと巻いてしまう傾向があり、浮き指や寝たきりの人、扁平足や外反母趾などで親指がねじれている人によく見られます。

 

市販の矯正グッズによるものから手術まで、さまざまな治療法があります。

 

◆扁平足や外反母趾の場合

扁平足や外反母趾の場合

扁平足や外反母趾は、親指がねじれて真下から均一に負荷がかからず、爪が巻いてしまいます。

 

◆浮き指や寝たきりの人の場合

浮き指や寝たきりの人の場合

浮き指や寝たきりの人は足指に荷重がかからないために爪が巻き、皮膚に食い込んでしまうことも。

 

◆制限母趾や強剛母趾の場合

制限母趾や強剛母趾の場合

制限母趾(関節のかみ合わせが悪い)や強剛母趾だと、正しい踏み返しができずに爪が変形します。

 

 

タコ・ウオノメ・イボ
アーチの崩れも一因の皮膚の病気

いずれも皮膚の角質が異常に増えてしまう病気です。タコは力が面として足の一部分に集中することで生じる、手にできるマメのようなもの。

 

一方、ウオノメは点の力が一部分に集中し、歩行時のねじれの力が加わることで硬い芯ができます。

 

イボ(ウイルス性疣贅(ゆうぜい))はウイルス感染によるものなので、人に感染させることがあり注意が必要です。

 

◆タコ

タコ

歩き方の改善や靴の見直し、インソールで改善が見込めます。足の変形を治す治療が必要なことも。

 

◆ウオノメ

ウオノメ

芯は中に食い込んでいき、神経を圧迫することで痛みが出ることも。治療はタコとほぼ同じです。

 

◆イボ

イボ

液体窒素による凍結治療や漢方薬の内服などで治療をします。外科的切除をする場合も。

 

 

イラスト/内藤しなこ 取材・原文/山村浩子

 

 

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