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【口腔トラブル】食いしばりや歯ぎしりは放置していいの?/40~50代の口腔悩みに医師が回答

食いしばりの癖や嚙み合わせなど、口腔トラブルについての疑問を、歯科医師の堀 滋先生、若林健史先生がお答えします。

 

機能のトラブル

嚙み合わせの悪さや、食いしばりの癖など、その影響は年齢とともに思わぬところに表れることも。その不調…歯が原因かも!?

 

 食いしばりや歯ぎしりは放っておいていいの?

 歯や歯茎に負担がかかるので、歯科医に相談を!

朝起きたときにあごが疲れていたら要注意!

 

「歯にかかる負担は体重の2~5倍ともいわれ、歯が欠けたり、エナメル質に入った亀裂から虫歯になることもあります。

 

マウスピースの装着は、食いしばりを予防する効果はなく、歯への負担を減らすためのもの。ストレスや睡眠時低血糖など、嚙みしめの原因を解消する試みが大切です」(堀 滋先生)

食いしばりや歯ぎしりイラスト

 

 

 歯に物が挟まります。改善法は?

 原因はさまざま。まずは歯科医に相談を!

「原因は、年齢とともに歯茎が痩せたり、歯を支える骨が減ることで、歯と歯の隙間が広がってしまうこと。ほかには、虫歯治療の際に詰め物やかぶせ物の縁が合っていなかったり、形が悪いと、食べ物が挟まるようになります。

 

まずは歯科医に相談して原因を探ります。自分で行う解決策は、デンタルフロスや歯間ブラシで掃除をまめに行うことです」(若林健史先生)

 

 親知らずは抜いたほうがいいのでしょうか?

 悪さをしなければそのままでも問題ありません

「問題になるのは、中途半端に歯の一部が歯茎から顔を出してしまうケース。掃除がしにくく、虫歯や歯周病の原因になります。

 

しかし、特に悪さをしないのであれば、抜歯する必要はありません。むしろ、適正に生えているものであれば、失った歯の代わりの『移植』に使用する利用価値があります」(若林健史先生)

 

 

お話を伺ったのは

堀 滋さん 歯科医師

堀 滋さん
Shigeru Hori

歯科医師。サウラデンタルクリニック院長。海外の最新治療を学び、全身の健康につながる医療を追求

 

若林健史さん 歯科医師

若林健史さん
Kenji Wakabayashi

歯科医師、歯周病専門医。若林歯科医院院長、オーラルケアクリニック青山理事長。日本歯周病学会理事

 

 

イラスト/寺田久美 構成・原文/山村浩子

 

 

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