最近、体のにおい、気になったりしていませんか?
よく耳にする「加齢臭」は女性にもあるし、ホルモンバランスの乱れが自律神経の乱れにつながって、ホットフラッシュが起こって汗をたくさんかいたり、頭皮、脇、フェムゾーンなどなど、においが気になるところは増えてくるもの。
「人は誰でも皮膚からガスを発しています。体臭の原因であるその微量のガスを『皮膚ガス』といいます。皮膚ガスには300種以上の物質がありますが、我々の体からどういうものがどれだけ出ているのか、わかってきたのはここ10年ほどなんです。
これを皮膚表面で放散する「表面反応由来」、血液から汗腺を経由して放散する「皮膚腺由来」、血液中の化学物質が放散する「血液由来」の3種類に大別しました。
加齢臭などは皮膚表面での酸化によるものなので、意外にも、洗えば落ちるにおい。2番目の汗からくるにおいも洗えば落ちます。
逆にお酒を飲んだ翌日の酒臭さなどは3つめの血液からくるにおいのため、皮膚を洗ったくらいではなかなか落ちないんです」
というのは、においの正体を科学的に解明している「においの専門家」関根嘉香先生。
先生の資料を見ていると、この最後の血液由来のところに「疲労臭」という文字が!
「これは何ですか??」
「疲労臭は、ストレスにより皮膚から染み出てくる、つんとしたにおいです。
アンモニアは食べ物を消化したときに発生しますが、通常は尿として排出されます。でも、精神的ストレスによってアンモニアを分解する力が弱まり、血管から皮膚ガスとして放散されることが私たちの研究で明らかになってきたのです」
ええーーっ、疲労臭!
「疲労臭、測ってみますか?」
と取り出したのは、時計のような疲労臭測定ツール。連日の仕事でお疲れ、かつ寝不足。どうなる?!
文字盤の裏でアンモニアを測ります。
はめたまま、少しおいておきます。
出てきました! なんと~~! お疲れ気味じゃないですかっ!!
せ、先生、ニオイます? 私。。。
「これが出たから必ずにおうわけではありませんが、疲労臭は皮膚表面から発生するわけではないので、加齢臭などのように皮膚を洗っても落ちません。
ストレスは誰でも日常的に受けるものなので、減らすためには、体の中からケアすることが必要なんですね。
最近の研究で、腸内のビフィズス菌を増やす、つまり腸内環境を改善することにより、疲労臭が軽減できる可能性が見えてきたのです」(関根先生)
そういえば、腸内フローラを検査したら、ビフィズス菌が少なめと出てました! 当初はビフィズス菌のサプリなど飲んで腸活していたのに、最近さぼり気味でしたー! ちゃんとやります。
でも、食べ物や、制汗アイテムなど、対策はあるんですね!
というわけで、体からは、いろんな皮膚ガスが出ています。
加齢臭、フェムゾーン臭、ホットフラッシュ臭、疲労臭、ダイエット臭、オナラ臭、冬のこもり臭・・・
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イラスト/カケハタリョウ
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