1月は安倍首相のお母様の安倍洋子様が会長を務められる国際的ボランティア団体「CARE」の東京支部で講演させて頂きました。さすが安倍様が会長を努めていらっしゃるだけあり、会員はS社の代表夫人S様やF社の代表夫人Y様など、今の日本企業のトップ中のトップの奥様達がずらり!
しかも安倍様は85歳。メインテーブルのご友人達も、その年齢です。皆様、見た目も頭脳も足取りも全て溌剌としていらして、本当にお若い!
そんな人生の大先輩を前に「健康的に美しく年齢を重ねる秘訣」というタイトルでお話するのですから、流石の私も、ちょっと緊張しました。でもお陰さまで大変評判がよく、「楽しく、ためになるだけでなく、朝倉先生の華やかさと力強さに圧倒されました」というご挨拶を頂き、感激しました。
実は27年前、サントリーホールで開かれた能楽師梅若六郎さんの襲名記念で安倍様をお見かけしました。確か梅若さんの後援会長でいらしたと思います。その時に拝見した安倍様のお着物の素晴らしさ・・・まさに「圧巻」以外の何ものでもなかったとハッキリ記憶しています。
後で知った事ですが安倍様は日本を代表する着物好きとして有名な方でした。その事をお話しすると「あら、そう。嬉しいですね。ドレスは宝石で飾るけれど、着物は宝飾品を付けないので、生地でしか格を表現できませんからね」とおっしゃいました。
そういえば2年前に商社マンから突然のキャリアチェンジで某国の大使になった義兄の妻、つまり我が姉は今大使夫人なわけですが、彼女も「宝石が違い過ぎて洋服は着られないから、行事はみんな着物よ」と言っていましたっけ。
ところで会に出席して1つ気づいた事がありました。
皆様本当に素敵でいらっしゃるのですが、さすがに70代、80代になると靴はヒールの低いものを履いていらっしゃいます。講演の質問も骨粗鬆とその予防について、つまり転ぶリスクについて多く寄せられました。
「いくつになってもお洒落は楽しめるけれど、ピンヒールを履ける時間は限られている!」と思ったのです。
講演を終え、家に戻って、引っ越し以来手をつけていなかったピンヒールシューズの箱を開けてみました。
「忘れていてごめんなさい、これからは履くわよ〜」。
改めてお洒落と真摯に向かい合っていこうと思う今日この頃です。