P&Gが20代〜60代の女性4万人を対象に調査を行ったところ、年齢や妊娠・出産経験の有無に関係なく2人に1人以上が経験者という結果が出たのだそう。
実はコレ、尿もれに対する調査なんです。どの世代にも、誰にでも起こりうることなんですよね。とはいえ、「尿もれ」というと何となく高齢者のイメージがあり、人に知られたくないというネガティブな側面があることから、専用ケア製品を使ったことがある人はたったの2割程度だったとか。
そこでP&Gでは、買う「恥ずかしさ」や「抵抗感」を和らげた新・吸水ケアブランド「ウィスパー」を立ち上げました。また、尿もれを「UI」と呼び、正しいケア方法を知ってもらうための啓発活動も行っていくとのこと。UIとは、Urinary Incontinence(ユリナリー インコンチネンス)の略語で、尿失禁(尿もれ)を意味する専門用語です。
老眼鏡をリーディンググラスと呼んでおしゃれ感が高まったのと同じように、「UI」と呼ぶことでもっと身近なカテゴリーにしていこうという試み。なるほど、「ユーアイ」という単語なら、友人との会話の中でも気軽に口に出せそうな響きかも♪
ステージ上には、同ブランドのアンバサダー3人と、ゲストの菊地亜美さん(写真右)が登場。アンバサダーは全員UI経験者で、左から20代の上脇結友さん、50代の松本志のぶさん、40代の虻川美穂子さんが務めます。また、この日は会場に来られなかった30代の関根麻里さんもアンバサダーに。
妊娠・出産を機にUIを経験したという上脇さんは「20代なのに何故?とショックでした」と語り、「私は子どもを産めばUIしなくなると思ってましたが、そうじゃなかった…」と虻川さん。また「7歳の娘でも恥ずかしがるほどお手洗いの話はデリケートな問題。それだけに、UIの知識をちゃんと持ち、もっとナチュラルに受け止めていければ」とは松本さん。
そこで、ウロギネコロジー(女性のための泌尿器科)の専門医からUIの基礎を学ぶことに。「多くの方のUIは2つのタイプに大別されます」とは、亀田総合病院 ウロギネセンター長の野村昌良先生(写真右)です。
①腹圧性
咳やくしゃみ、笑ったとき、重いものを持ち上げたとき、運動時など、お腹に力が入ることで膀胱が圧迫されて起こるのが「腹圧性」。
「UIの予防になると思っていた運動が、UIのきっかけになると知ってビックリです! いつ私に起きてもおかしくないですよね!?」と菊池さんは焦っていましたよ。
②切迫性
もうひとつは、膀胱の収縮が急に起こってトイレに間に合わない切迫性。膀胱が過剰に働いてしまうことや膀胱の筋肉が硬くなっているのが要因で、薬の副作用や飲酒・喫煙などが影響している場合も。水をたくさん飲んだとき、水の音を聞く、冷たいドアノブを触ったときなどに起こります。
「冗談で『笑わせないで〜、もれちゃうから〜』なんて言ったりはしてましたけど、水の音を聞いただけで、なんて大変じゃないですか!」と虻川さんは心配そうな表情に。
「UIには何らかの対策が必要で、その対策が毎日の生活を変えます。一歩踏み出す勇気を持っていただきたいですね」と野村先生。
その対策のひとつとして役立てたいのが、新・吸水ケアブランド「ウィスパー」です。
◆10月下旬より順次発売
新・吸水ケアブランド「ウィスパー」は、赤ちゃん用おむつ「パンパース」で50年の実績を持つP&Gの技術を生かして開発されました。第一弾として、吸水ナプキン・パッド・パンツの「ウィスパー うるさら」、吸水ライナー「ウィスパー1枚2役Wガード」が10月下旬より順次発売となります。
写真は、軽いUIタイプの人におすすめの「ウィスパーうるさら吸水〈吸水ナプキン〉」(中容量50cc)。そのほか、ナプキン・パッド、ライナーそれぞれに容量別、パンツはサイズ別のラインナップを揃えています。
「ウィスパーうるさら」の大きな特徴は、独自に開発した技術により尿を吸収しても“うすくてさらさら”をキープすること。ステージ上では、その実力を検証するデモンストレーションが行われました。
3つの風船の中には、それぞれ1回のUIでもれてしまう15ccと同量の水が入っています。1つずつ風船を割り、下に置いた吸水ナプキンに計45ccの水を吸水させたところ…
「水をたっぷり含んでいることはわかるけど、全然べちゃべちゃしてない!」「触っても表面サラサラですね」
さらに45ccの水を含んだ吸水ナプキンをぎゅ〜っとねじる実験も。「アクティブに動くときでも、こんなにねじれることなんてありえませんよ(笑)」「それでもまったく破けないし、逆戻りしないってスゴイ〜」。うんうん、見ている私たち取材陣の間でも「おお〜」という声が。
そのほか、「ウィスパー」には尿独特のにおいを元から中和・抑制する超スピード消臭技術を搭載。また、外装パッケージだけでなく、個装パッケージも生理用品のようなフェミニンなデザインを採用しています。
「私は恥ずかしくて買ったことがなかったけど、これなら手に取りやすいかも。こんな商品でUIのストレスを減らしていきたい」と虻川さん。「清潔さが重要な年代になってきたと思っています。そんな清潔さや快適さのために役立ちますね」とは松本さん。
UIに密かに悩んでいた人にとって、頼もしい味方の誕生です!
取材・文/佐藤素美