さて、突然ですが、針に糸、通せますか?
虫眼鏡を使うのはナシですよ。
先日、夏のシャツを出して「今年も着られるかな」と羽織ってみたところ、重力に勝てないところはたるみ、デコルテ周辺が貧相になってきた”お年頃ボディ”には、やや開き過ぎな胸元。
第2ボタンと第3ボタンの間あたりでちょこっと止めておけると、ちょうどいいんだけどな。裏側から見えないように、少しつまんで縫ってしまえばいいかと、裁縫道具を出しました。
シャツの色に近い糸を探し出して、細めのメリケン針に通そうとしたところ、んん? メリケン針の楕円の穴に、糸が全く通りませぇ~ん。太めのメリケン針にしたり(穴が大きくなる)、和針(穴が丸い)にしたりといろいろやってみましたが、通りませぇ~ん。
見えないんですね、針の穴も糸の先も。老眼で。しかも、仕事用の文書が読める老眼鏡をかけてても。これ以上、度の強い老眼鏡は持ってないんです。
ああ。私にもこんな日が来るとは。
休みの日に、洋裁をする祖母によく頼まれました。「針に糸を通しておいてくれないか」と。
同じ糸に、針を10本くらい通しておいて欲しいと言われて、当時は笑っちゃっいましたが、今ならわかります、その気持ち。縫い続けて糸がなくなったところで、針に糸を通すのが面倒(つうか、見えない)なんですよね・・・。
残念ながら、私には頼れる人がそばにいません。
そこで思い出したのが、かねてより「これはどんな時に使うんだろう」と思っていたコレです。
「どんな時?」はい、今でしょ。ほっそい針金の折れ曲がった先っちょを、針の穴に入れて、穴を通った針金に糸を通して、ひっぱる・・・・・。おーいっ! 針金の折れ曲がった先っちょを針穴に入れるのが、すでに大変なんすけどっ! 上写真のクローバー製糸通しの針金部分が、ゆがんでいるのにお気づきでしょうか。老眼の闘いの跡です。
うむ。
私には、魔法のツールが必要だ。ググりました。
そうしたら、ありました! コレです。らくらく糸通し~。
↑ Amazonで1000円ちょっとでした。
所定の場所に糸をひっかけて、
針の穴の方を差し込み、レバーを下げれば、
なんと針穴に糸が通っています!!
ミシンの自動糸通しも相当感動しましたが、これも同じくらいすごい。一番相性の悪そうな、細めのメリケン針とボタンをつける用の少し太めの糸でやってみても、ほ~ら、この通り! すごい!(あくまで個人の実験です)仕組みがどうなっているのか知りたくて、分解してしまいそうになる気持ちをぐっと押さえます。
これで、孫がいなくったって、娘がそばにいなくたって、針に糸通し放題、縫い放題です。1年間で針を持つ日は、何日なのかって感じですが(笑)。
無事にシャツの襟もとの開き具合をチクチク調整。今後、パンツのすそ縫いがほどけても、両面テープ(紙用)でごまかさずにすみます(オイオイ)。
ありがとう。糸通し。いいツールです。