こんにちは。ドラマ『ブラッシュアップライフ』が毎週楽しみな、ライブ大好き編集者のすぎです。バカリズム×安藤サクラちゃん、最高! 出てる人、みんな好き~。毎回、エンディングの曲が変わる仕立ても面白くて気に入ってます。
さて、話は少しだけタイムリープして、2022年12月25日。広島文化学園HBGホールの浜田省吾さんのライブに行ってきました。
米津玄師だKing Gnu だと若ぶってますが、実は私のライブ人生の根っこにあって、心のヒットチャートを越えて、もはや殿堂入りしているのが浜田省吾さんです。
高校生の時、たまたま聴いたラジオのゲストが浜田さんで、トークが面白く、ハスキーな歌声が気になり、紹介していたアルバム『愛の世代の前に』(’81)を購入。
名古屋でライブをやるというので、プレイガイドに行ったら直前でもまだチケットが買えたあの頃。さすがに2階の後ろの方の席だったけれど、そのライブの迫力とカッコよさにすっかりハマり、デビュー以来のアルバム6枚も全部聴きました。
そしてメッセージ性のある歌詞も含め、聴けば聴くほど好きになり・・。なぜか自分の部屋ではなく、家族全員が目にする階段の正面の壁にポスターを貼ってみたり。
翌‘82年には浜田さん初の武道館公演があったものだから、「今頃、浜省は・・」と夢想しながら成功を祈り、「いつか必ず行ってみたい」と、東京&武道館への憧れを募らせていました。
‘83年の4月に、当時所属していたホリプロから独立し、Road & Skyという事務所を立ち上げた浜田さん。私はその新しい事務所のファンクラブに入会し、546番という会員番号をゲットしました。浜省ファンの方のブログによると、現在の会員数は約64500人。累計18万人とのこと。・・と思うと、500番台って、すごくないですか?
こちらは、「思い出の物が捨てられない」牡牛座の私が、いまだに持っている当時の会員証。
パスポートを模した会員証だけに、ちゃんと自分の顔写真も貼ってあり、ライブに行くたびにスタンプを捺印するシステム。
渋谷公会堂、NHKホール、LIVE INN(4/29横浜スタジアム公開リハーサル)、埼玉会館、神奈川県民ホール、よみうりランドEASTと、鉛筆書きの小さな文字でメモが残してありました。当時の私、グッジョブ。
それにしてもLIVE INN(渋谷にあったライブハウス)で浜田さんを見た記憶が全くなくて、そんな貴重なものをどうして忘れてしまったのか・・? 横浜スタジアムの本番では、アンコールの『ON THE ROAD』のイントロに、思わず泣いたことだけは鮮明に覚えているのですが。
こちらはCBSソニー出版から出ていた雑誌『GB(ギターブック)』の別冊付録。
「A PLACE IN THE SUN」というのは、浜田さんが野外ライブに付けていたタイトルで、真ん中が1984年4月29日の横浜スタジアム、右側が1983年8月13日、福岡・海の中道公園で行われた、初めての野外ライブの特集です。
私の人生初ライブ遠征が、この海の中道公園でした。実家に帰るときも節約して高速バスを使っていたような私にとって、福岡まで新幹線で行くなんて、かなり思い切った贅沢旅行。当然のように早めに並んで自由席に座ったのですが、しばらくしてよく見たら指定席のチケットだったという・・。(お盆で通路まで人がいっぱいだったので、もう移動できませんでした)。
ついでに太宰府天満宮や長崎にも行き、ライブきっかけで旅をする楽しさに目覚めた気がします。
その後、海の中道公園にはスピッツやBOOMのライブでも行きましたが、一番思い出すのは、真夏の炎天下、体育座りをして開演を待っていた大学1年生の自分の姿です
大学時代には、浜田さんに会いたくてコンサートスタッフのアルバイトもしました。
超ミーハーな本性は一切見せずに真面目に働いた結果、楽屋付きの仕事をさせてもらえることに。財津和夫さんや、舘ひろしさんの武道館など、なかなか豪華な体験を経て、ついに八王子市民会館で浜田さんのバックステージへ!
サングラスを外していた浜田さんの声に「え? もしかして今の人が?!」と気づいたけれど、あまりにドキドキして残念ながら素顔は全く思い出せません。500円を受け取ってオムライスを注文したことと、やっぱりライブは客席から観たいなと思ったことだけ覚えています(笑)。
今、この仕事をしているのも、浜田さんに熱中していた学生時代があったからこそ。
集英社の音楽雑誌「guts(ガッツ)」は私が入社する前に休刊となっていましたが、音楽ページも充実していた「明星」志望で入社。
配属はノンノでしたが、ファッションではなくヒューマン班だったので、念願叶って浜田さんのインタビューをすることもできました! もちろん、会員番号546番の会員証を見せましたよ。
「こんなファンの人と仕事をするような年になったんだなぁ」と言われました。
ちなみにこちらは、浜田さんのライブ映像集。とりあえず買うことで安心してしまい、リアルなライブに通い詰めていると、実はあまり観てなかったりします。
今でも浜田さんのライブには何度でも行きたい私ですが、会社に入ってからいろんなアーティストのライブを観るようになり、浜田さんのライブがあまりなかった時期にファンクラブは退会してしまいました。
となると、自らマメにチェックしないと、ツアー情報を見逃してしまったりします。
実は今回、2022年9月の高崎から2023年1月の大阪までというホールツアー全28公演、気が付いた時には抽選販売も終わっていて、全会場SOLD OUT。そもそもホールでのライブなんて、よほど運が良くないと当たらないのに、申し込みすらしなかったことを非常に悔やみました。
・・が、浜田さんのチケットの場合、不当な転売をさせないために、ツアーサイトに事前登録し、入場時には顔写真付きの身分証明書が必須。座席は入場するまで分からず、登録した当選者と証明書の名前が違えば一切入れないという厳密な仕組み。
行けなくなった場合はサイト内でキャンセルを受け付けていて、そのキャンセル分の直前抽選販売というシステムがあるのです。
私、毎週のようにせっせせっせと申し込み続けました。名古屋、東京、横浜、神戸・・そしてついに広島で、まさかの当選! 当選メールを2度見してしまいましたよ。
浜田さんの地元・広島で、しかも70歳の誕生日(12月29日)直前のクリスマス。やった~!!
広島文化学園HBGホールは思いのほか大きなホールで、2階の後ろから2列目、ほぼ端っこの席でしたが、このところアリーナサイズのライブにしか行けてなかった私にとっては、十分近くに感じました。
学生時代に好きだったアーティストのライブを久しぶりに見たら、全然声が出なくなっていてがっかりした経験もあるのですが、浜田さんのライブはいつだって現役感バリバリ。
たっぷり2時間40分(アリーナツアーでは3時間半あったことも!)、昔の曲じゃないと盛り上がれないなんてことも全くなくて、その歌声もエネルギッシュなライブパフォーマンスも、この変わらなさぶりは何?と驚くばかり。(見た目もグレイヘアになったぐらいで、ほぼイメージは変わらず・・)
テレビなどのメディアにはほとんど出ないで、若い頃から一貫してライブ中心の音楽活動をしてきたからこそ、ライブの味を占めたファンがガッチリと離れないのでしょう。むしろますますファンが増えている気さえします。
5月には、35年前に55000人を動員した、静岡県浜名湖畔での野外ライブ『A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988』が映画館で限定公開されるとのこと。もちろん行ったし、映画館にも絶対行くし。
この先、2023年はアリーナツアーも予定されているようす。今度は出遅れないよう、ちゃんと申し込みたいと思います!
おまけの写真は、ライブのあと、平和大通りまで歩いて見たクリスマスのイルミネーション(ひろしまドリミネーション)。とても綺麗でした!