驚きのチケット代。私が選んだのは・・
『情熱大陸』でも密着取材されていたので、ご存じの方も多いかもしれませんが、2024年2月10日、福岡PayPayドームで、博多華丸・大吉さんの結成33周年を記念したお笑いイベント『華大どんたく』が開かれました。
イベントの開催が発表されたのは2023年の8月。
私はトークバラエティ番組『TOKIOカケル』や『あちこちオードリー』に、二人がゲスト出演したことで知りました。
福岡はご飯もおいしいし、大好きな街なので「これは面白そう! 行っちゃおっかな~」と、早々にチケットの購入を決めました。こういう人間がいるので、テレビでの宣伝もまだまだ効果がありますね(笑)。
チケットの購入サイトを見て驚いたのが、その値段設定。
特別シートで、お弁当や非売品のお土産やサイン入りポスターなど、いろんな特典が付いた「愛と人脈のタニマチシート」が、なんと10万円!
座席位置やシートの種類、お土産の内容などが少しずつ変わって「愛のタニマチシート」5万円、「人脈のタニマチシート」3万円、アリーナ前方確約で非売品のブランケット付き「SS席」18000円、アリーナ「S席」9500円、スタンド「S席」9000円、スタンド「A席」8000円、さらに親子エリアなどなど、実に細かく設定されていたのです。
最近でこそ、座席によってチケット代を変えるアーティストも増えてきましたが、ここまでの設定は珍しいですよね。ファン度が試されます(笑)。
しかも「タニマチシート」は最初に売り切れたみたいで、華大さん、すごい! イベント中に、ぼる塾が客席インタビューをしたところ、10万円のシートには札幌から来たというご夫婦もいらっしゃいました。
悩んだ末に私が申し込んだのはアリーナ「S席」9500円。でも最速先行発売期間に申し込んだだけあって、花道の突き当たり真正面7列目という、ほぼSS席?と思うようなとても良い席でした。ラッキー!
いざ、福岡ドームへ!
当日は9時開場、11時開演。金曜日は休みを取って前乗りしました。
普段はホテルの朝食はあまり食べないのですが、飲食ブースが長蛇の列になるであろうことを見越してたっぷり食べ、準備万端。ミスチル以来の福岡ドームです。
お祭りムードいっぱいのドームまわりでは、あちらこちらにフォトスポットが。
実は地上からドームに向かう階段に、大きな宣伝ビジュアルが描かれていたことを後からインスタなどで知ったのですが、私はショッピングモール脇の2階通路から行ったために気づかず・・残念。
入場口では、音楽フェスと同じようにリストバンドが配布されました。
これさえあれば出入り自由。
なので、長めの休憩中にガチャに挑戦。
アクリルキーホルダーが欲しかったので、↓こちらが出てきて小さくガッツポーズ。
スナックで仲良く歌う二人のイラストでした。
だざいふ遊園地で遊ぶ二人のイラストがもっとかわいかったのですが、ガチャは1回勝負と決めている私です。
実はこのイラストの元になっているのが、今回のイベントのために作られた18種類のポスター。太宰府天満宮や福岡タワー、大濠(おおほり)公園といった福岡の観光名所や、華大さん行きつけの屋台やお店で撮影をし、18種類それぞれに2人ずつ違う芸人さんからのコメントが載っているという、手間のかかったものです。(華大どんたくの公式HPで全種類見ることができます)
そもそもイベントのサブタイトルが「愛と人脈の総力戦」。
華大さんの福岡への愛と、芸人たちの華大さんへの愛が溢れまくっているのです。
華大さん二人の対談や、福岡大学の落語研究会で出会って以降の年表、千鳥×かまいたちの座談会など、読み応えのあるパンフレットも購入しました。
出演する芸人たち42組73人(最終的には華大さん含め48組80人が出演)から華大さんへのメッセージのほかに、著名人からの祝辞ページもあり、私的にはスピッツの草野マサムネさんも入っていたのが、とても嬉しかったです。
人気者だらけの福岡県人会つながりで、ずいぶん昔からマサムネさんと華大さんの仲がいいことは知っていたのですが、その頃はまだどちらが華丸でどちらが大吉かすらわかっていなかった私。(テレビで大吉さんが「大吉という名前っぽい顔をしているほうが華丸です」と説明していて、ようやく理解。笑)。
NHK『あさイチ』の顔となって6年経った今も「スピッツの『ロビンソン』は(福岡市の)室見川を歩きながらできたと」などと、ちょくちょくスピッツネタを挟んでくれるところも大好きです。
11時、いよいよスタートです
さて、いい加減そろそろ、イベントの内容に入りますね。
二人の歴史を描いたオープニングのアニメーションが終わり、アイドルのように高い位置から二人が登場。34000人を超える満員の観客とのコール&レスポンス、「はなだ~い」(華丸)、「どんたく~」(観客)、「開幕で~す!」(大吉)でイベントはスタートしました。
約1時間×3回に分かれたネタステージは、誰がどの回に出るかは知らされているものの、出番順までは発表されていないので、それぞれの出囃子に乗って大画面に名前が映し出されるたびに「きゃ~」の大歓声。
トップバッターの重責を担ったのは、かまいたち。2023年の紅白にも出場した濱家さんは、その歌のステップを踏んでみせるなどファンサービスもバッチリ。続いて最新M-1王者の令和ロマン、見取り図、蛙亭、NON STYLE、矢野・兵頭、村上ショージ、中川家と、若手もベテランも、漫才もコントもごった煮状態です。
ドームで漫才だなんて、正直、大丈夫かな?と思っていましたが、反響して聞き取りづらいなんていうこともなく(席によるのかもしれませんが)、十分に楽しめました。
20分ほどの休憩時間にも、王貞治さんや藤井フミヤさん、武田鉄矢さん、木梨憲武さん、タモリさんなど豪華な人脈を生かした「お祝いメッセージビデオ」が流れたり、華丸さんとぼる塾が楽屋裏から「福岡ドームで食べられる、おいしいおつまみ紹介」をしたり、芸人による協賛会社の生CMがあったりと、盛りだくさん。
次のコーナーは華大率いる「ほぼ同期チーム(華大、ケンドーコバヤシ、陣内智則、ナイナイ、FUJIWARA・原西、宮川大輔、矢野・兵頭)」 VS. 見取り図率いる「若手チーム(見取り図、EXIT、蛙亭、からし蓮根、ニューヨーク)」の「どんたく大運動会」。
なんとその開会宣言に、シークレットゲストの明石家さんまさんが登場。花道の先端ステージからの登場だったため、まさに目の前! 等身大のさんまさんを見ることができました。
前日の夜にみっちり練習したというナイナイ岡村さんとの、ややスベリ(?)なギャグを連発し、MCの濱家さんと解説の麒麟・川島さんを困惑させたあと、ようやく開会のピストルを放ち、運動会がスタート。
ソフトバンクホークスから贈られたというユニフォームの背番号は年齢で、ほぼ同期チームの40代は陣内智則さんだけ。公式レポートによると平均年齢は51.9歳 VS. 34.6歳だったそうで、若手言うてもそれほど若くはない、ほぼおじさんたちのわちゃわちゃ運動会でした(笑)。
大縄跳び、玉入れと、接戦の末「ほぼ同期チーム」が勝利し、最終決戦の二人三脚グラウンドリレーへ。
パートナーと走順は抽選だったのに、足のケガが完治していないナイナイの岡村さんをおんぶして走ることになったのが華丸さんだったり、それを優しい目で迎え入れる次の走者が大吉さんだったり、逆転の末「ほぼ同期チーム」の圧勝というミラクル連発の運動会でした。
(が、実はアリーナのほぼ中央の席だったので、グラウンドの外周を走る姿は見づらく、主にスクリーンでの観戦になったことだけは残念でした)
2回目のネタステージは、EXIT、ニューヨーク、さらば青春の光、ミルクボーイ、パンクブーブー、麒麟、笑い飯、タカアンドトシ。
私は大喜利と歌ネタが好きなことを再認識
続く「大喜利ステージ」はRPGゲーム風の演出で、千鳥のノブが「恥ずかしくて死にそうじゃ!」という勇者のコスプレでMCを担当。
大喜利の力でモンスターを倒し、華丸さんを助け出すという設定の大喜利戦士に千原ジュニア、博多大吉、バカリズム、笑い飯・西田、麒麟・川島、千鳥・大悟、ロバート・秋山。全員が「IPPONグランプリ」の優勝経験者という最強メンバーです。バカリズムファンの私は、吉本の所属じゃないのに来てくれたことにも感激しました。
子どものような下ネタを連発して34000人を引かせた大悟のせいで、まさかのバッドエンドだったことも含め、面白かったです。
3回目のネタステージは、霜降り明星、銀シャリ、ジャルジャル、ダイアン、南海キャンディーズ、千鳥、チュートリアル、フットボールアワー、そして博多華丸・大吉。
最後のコーナー「華大リクエストアワー2024」って何だろう?と思ったら、要するに歌ネタの豪華版でした。
華大さんが「今、聴きたい歌」を交互にリクエスト。MCは南海キャンディーズの山ちゃんです。
一番好きだったネタはトップバッター、チョコレートプラネットの『Mr.parka.jr』。
私は知らなかったのですが『有吉の壁』から生まれたキャラクターで、配信リリースされてMVまで作っているんですね。いろんなピンチをパーカーでやりすごす、「カブれ!」がキメのヒップホップ、めちゃくちゃカッコよくて大笑いしました。
アジアのディスコスター、ペリー・キーになりきるロバート秋山は相変わらず演技力抜群だし、どぶろっくの『もしかしてだけど』は何度聴いても面白い。
トレンディエンジェルの歌唱力が素晴らしく、原口あきまさのものまねメドレーも、ぐっさん(山口智充)の西城秀樹のものまねも、本当にクオリティが高くて感心しました。(ぐっさんは用意された手抜きの安っぽい衣装にずっと文句を言っていて、それもまた面白かったです。笑)
時々、「これはただのカラオケでは?」な人もはさみつつ、最後に登場したのは藤井隆で『ナンダカンダ』。やっぱりヒット曲を持っている人は強いですね。
そして音楽には、人を高揚させ、会場全体をひとつにする力があるなぁとも改めて思いました。
そのまま全員登場のエンディングでは、みんなで『明日があるさ』を歌う中、華大さんはトロッコに乗って会場を回り、記念のボールを客席に投げ入れるという、やはりアイドル的な振る舞いも。
最後の最後は花道の先端ステージ(くどいようですが、目の前。笑)で、華大さん指導のもと「パン・パン」「パン・パン」「パパン・パン」という「博多手一本」。福岡ならではの手締めでイベントは終了したのでした。
終演時間は20時半。笑いっぱなしの9時間半で、ドーム中が幸せな空気に包まれていました。帰り道も、みんなニコニコ。私の免疫力も、かなりアップしたような。
後日、大吉先生はポッドキャストで「来年は無理だけど、35周年はやるでしょう。けれど華丸さんはパート2が嫌いな人なので、まずは華丸さんを説得しないと」と話していました。説得が成功した暁には、またぜひ参加したいと思います!