7年目にしてようやく母を畑に案内できた10月の日曜日、「せっかくだから作業してみる?」と、手袋や長靴などを履いてもらって・・とバタバタしたら、割烹着を着たりタオルを巻くなどいつもの格好になるのを忘れました。
って割烹着着ないで作業したの、久しぶり。
いつもは畑に着くとまず、おなじみの割烹着を羽織って、タオル巻いて長靴履いて・・が定番のスタイル。
ポケットの中には携帯とはさみと手袋など(夏は虫除けやサングラスが足される日も)、すぐに取り出したい物を詰め込んで作業を始めます。
ちなみに私が割烹着を着るようになったのは畑師匠の奥様、かあさまからのアドバイス。
畑をやり始めた時、土の上では何が必要で何があったら動きやすいのかすら全く想像出来ず、ただ「汚れてもいい格好」「防寒」ぐらいのイメージに、どうしたもんかとかあさまに相談したら「割烹着は作業中ずれにくいし、冬は暖かいし便利だよ」と教えてくれました。
確かにエプロンだと前の汚れは阻止できても、肩ヒモがずり落ちたり後ろ側の汚れはケアしにくいかも・・と、なるほど納得。
とはいえ、割烹着って「保母さんになれそうな優しいデザイン」か「一気におばあちゃんになれるよ!」な柄が多く、なかなか気に入る物と出会えないんだよなあ・・そんな事を思いながらお店をグルグルすると、なんてシンプルで、なんてシックで、理想の割烹着を発見!
「このままだとシンプルすぎるから遊び心入れてバッチとか付けちゃおっかな」
誰に見せるわけでもないのに、おしゃれ心も取り入れたりして、颯爽と畑へ。
「ついに私も割烹着デビュー!!」
喜び勇んで畑へ向かい、新割烹着姿の自分を写真に収めたり、野菜と野菜の間をまるでランウェイのように歩き、自慢の姿を早速かあさま見てもらうと・・・
「のりちゃん・・それ・・・法事とかそういう時に着るやつじゃない・・・?」と言いにくそうに一言。
確かにこんな姿でお茶の準備をする人を、そういう場で見たことある・・・(涙)、速攻脱ぎました。
続いてゲットしたのはロケ先の山形で見つけた割烹着。
袖口のゴムは作業しやすくっていいけど、もう少しカジュアルな割烹着が着たいなあ・・・割烹着探しの旅が続きます。
そんなある日、畑に行くとかあさまから「のりちゃんに似合うのを見つけた!」と袋を差し出され、中に入った物を取り出すと、クマちゃんもお花もない、こよなく愛すボーダー柄の割烹着!!
欲しいと探していたまさに理想の一枚!! 「こんなに好きなタイプの割烹着があっただなんて!」
かあさまのおかげでお気に入りの一枚と出会うことが出来ました。
(ボーダーが好きすぎてインナー、割烹着、帽子まで見事に整ってしまい「やっちゃった!」と照れてる瞬間)
こうして畑から帰ってきては洗い、行っては着て・・を何年も繰り返しているから、いよいよ生地は薄くなり落ちない汚れも出てきたりはしているものの、畑作業する上でのマストアイテムとして、これからも長く着ていけたらと思っています。
と言いながらも、深い秋が来て長く寒い冬もすぐそこに。
そろそろ割烹着も衣替えしなきゃ・・と引っ張り出すのは、こちらもかあさまが2年前のクリスマスにプレゼントしてくれた、可愛くてあったかい大好きな一枚。
畑野菜も秋から冬、そして来年のための準備もちらほら、お気に入りをまとってしっかり作業を楽しみたいと思います!
加藤紀子
公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko/
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