今年はコロナの影響で季節のイベントがなくなり、お出かけも減ったせいで、暮らしの強弱みたいなものを感じにくく、ただひたすらに日々が過ぎていくような(なのに過ぎさるスピードの速さに毎週末驚いています)。
そんな生活の中で唯一「今」を気づかせてくれるのは、やっぱり畑の野菜達。
梅雨前に植えた種や苗が、行くたびに花を見せてくれたり、実をつけてくれたりして、蝉の鳴き声よりも早く夏の始まりを教えてくれました。
どの野菜の成長も嬉しいのですが、この状況下ではビヤガーデンや海の家と言った“ビバ、夏!”的なお楽しみも出来ないのなら・・と、お家ビールをいつも以上に満喫するべく、例年より多めに蒔いた枝豆。
そんな気持ちを汲んでくれたか慰めてくれるのか、7月中旬には、美味しそうなサイズに膨らんでくれていました。
ありがたいことに根っこには、美味しさを教えてくれる根粒菌(地中の様々な栄養を汲み取ってくれる、大切な菌)がいっぱいで、無事の収穫をを喜びます。
さらにはこの根粒菌、コンポスト(野菜くずを堆肥としてリユースするシステム)にも役立つとの噂を聞いて、お家に帰って初トライ!
枝豆を育てたあげた後に、堆肥までアシストするなんて・・根粒菌、やるな出来た菌!
さあ、お待ちかねの実食!
1年ぶりに育てた枝豆はいかがな出来栄えで?と、まずは蒸しただけのシンプル調理。
「湯あがり娘」という品種名の枝豆なので、お風呂で体を清めてから、万全の体制でいただきます!
はあ・・・
口に入れるごとに茶豆のようなふくよかな味わいが口に広がり、香り良し!甘み良し!食べ応え良し!と大満足!
ビールが飲みたいから枝豆を食べるのか、枝豆を引き立たせたくてビールを飲むのか・・
幸せエンドレスな喜びをしっかりと味わいます!
(それは収穫したばかりのトウモロコシも同様に)
味が中にまで染み入るよう両端を切り、、フツフツレベルに沸騰した醤油にんにくの中に投入。
そこから好みの硬さになるまで茹でたら、火を止めてそのまま冷まします。
冷ますことで味がグンと入っていくようで、これまた食べ出したら止まらない美味しさを楽しみました。
味わいと彩りを添えてくれるので、嬉しい一品に!
ある日のランチには、ナポリタンに合わせたくて枝豆のスープを。
薄皮を一粒づつ外すのが何よりも面倒だけど、その分飲んだ時の舌触りが良くなるので、
好きな音楽を聴きながらひたすら頑張るのみ!
むいた枝豆はスライスした玉ねぎと軽く炒め、コンソメと軽く茹でたら牛乳で一煮立ち、そこからミキサーで撹拌!
数分後には出来立てホヤホヤの温かな枝豆のポタージュが、翌日には冷蔵庫で冷やした、冷製スープが胃を満たしてくれます!
持ち運びやすい上に、お茶にもあうのが枝豆の良いところ!
(聞くところによると、江戸時代には枝豆売りが街の中で売り歩き、庶民はファストフードのように食べ歩いていたのだそう)
自分たちの畑だけではなく、お世話になっている畑師匠家でも枝豆の出荷で大忙し!
この日のお手伝いも一つづつ豆のサイズで選別、重さを測って袋詰め!
プロによる栽培は、同じ露地栽培でも虫食いが少なく見とれるばかりで、農家さんの本気と趣味レベルの違いをこうしたお手伝いの中で感じ、気づかせてくれます。
そんなプロ枝豆はどこのどなたのお宅に行くのだろうか?なんて事を考えつつ・・
スイカ休憩で水分注入させてもらったりもして、この時期の美味しさを身体中に!
枝豆ご飯も作りたいし、枝豆の味噌汁も飲みたいし、枝豆のムースにもトライしたいし、枝豆とトウモロコシのかき揚げとお素麺なんてのもいいですねえ・・なんて、一年に一度の再会を思い切り噛み締めたいと思います!
どなたも枝豆パワー注入で、夏バテ知らずの元気な夏をお過ごしくださいませ!
加藤紀子
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