私は知る人ぞ知る「弁当箱マニア」です。ン十万もする塗りの、高価な弁当箱に、幕の内弁当用の大きな弁当箱、さらにインドのカレーを入れる弁当箱まで、ざっと20種類くらいある!台湾の弁当箱が欲しくて、某新宿デパートの弁当フェアに朝イチでならんだこともあるくらい好きなのだ。
(↑数多いお弁当箱コレクションのごく一部。左上、アルミ3段重ねの2つがインド、台湾などの海外のお弁当箱)
しかしながら「それを持ってどこに行くのか?」とは聞かないで欲しい。一条は、作った料理を弁当箱に入れて、家でポッチ飯…なぜ??って、ず〰️〰️っと家にいるし!お勤めもしてないし!公園にでも行って、マイ弁当食べながら『う〜ん風が気持ちいい〰〰♪』なんてことをするのも面倒くさいからよ!!
残りもののお惣菜も弁当箱に入れると、おいしそうに見えるし、サンドイッチやおにぎりも彩り豊かにデコれば、いつもの我が家でもあ~ら不思議・ピクニック気分ですよ♪
ひとりなのに、そんな手間をかけるなんて…と不思議に思った人、たくさんいると思いますが、ひとりだからやるのだ。私は自分のご飯がみじめにならないように、あえてそうしております。
たいていの人は、お客さんがいる時は、ご馳走を作って、いい食器を使って、テーブルコーディネートに力を入れたりすると思うんだよね。
しかし!ひとりの時は、全然構わない。買ってきたお惣菜を器に移すこともなく、プラスティック容器のまま食べる!もっと強者は、鍋やフライパンから直接立ち食い!いやまあ、ここまで振り切ったらかえって清々しいかも(笑)。
一条はデスネ、客がいる時はもちろん、ひとりの時も食事の時はランチョンマットを敷いたり、わざわざお高いティーカップを出して、お茶を飲んだりしております。
だってねぇ、ひとり暮らしのおばあさん(自虐ネタ)なんて、傍から見たらどうしたってみじめったらしくうつるのよ(笑)。そのうえ、自分のことをなおざりにしたら、気がつかない内にみじめさは加速していっちゃうと思うのよね。
だから「ひとり暮らしのおばあさんのわりには頑張っている」と、自分で自分をほめられるように、年をとったら人に対してではなくて、自分自身に気を配らないとダメです。ひとりだからと手を抜かないで、たまには自分のためにお弁当を作って、家で楽しんでください。
P.S 一応世間的常識を考慮して、71歳なら『おばあさん』で仕方ないと自主的に思って書いたけど…本人にはその自覚は全くない事を告白いたします。
「有閑倶楽部」集英社文庫<コミック版>
取材・文/佐藤裕美