今回は日常的にできる感情コントロール術をご紹介します。感情をコントロールするには体にアプローチするのも有効なのだそう。気軽に取り入れられるものばかりなので、ぜひ試してみて。
日常的にできる感情コントロール術
[ 行動によって感情をフラットに ]
イライラしたり、
怒っているときは…
⇓
ゆったりした動作や
音楽で心拍数を下げる
落ち込んだり、
無気力なときは…
⇓
楽しい歌などで
心拍数を上げる
感情をコントロールするには体にアプローチするのも有効。「怒りを感じているときは心拍数が上がっているので、まずはゆっくり深呼吸して心拍数を下げ、その後は、クラシック音楽を流してワルツを踊るように掃除機をかけたりして心を落ち着けて。逆に無気力なときは、昭和のアイドルソングを振りもつけて歌うとか、息が切れるくらい体を動かして心拍数を上げると効果的」
田中ウルヴェ京さんが実践している感情コントロール術とは?
同世代のウルヴェさんは
こうしています!
① 苦手な人には
「苦手なタイプの人とは接点を持たない、逃げる、というのもポジティブな解決法としてアリですが、そうばかりもいきませんよね。ひとつの方法として、『お世辞を言うから』など、相手のイヤだと思う言動を言葉にする。すると、自分が何が苦手なのかわかるので、会う前に対処法を決められるし、うまくいったパターンをタイプ別に分類しておけば、状況に応じて使い分けができます」
②渋滞に巻き込まれたら
「タクシーに乗ったら道路が渋滞していたということはよくありますが、渋滞は運転手さんのせいではないのでイライラを振りまいても損なだけ。そういうとき、私は運転手さんとチームを組んで、『早く着けるように私もお手伝いします! 左の裏道が早道のようです!』みたいに話しかけて一緒に乗り切ります。ストレスに感じることは、楽しい時間に変えてしまうのが得策」
③握手じゃ足りません
「夫の機嫌が悪くてムッとしたときなどは、いったん距離を置くのもよいですが、一番のストレスケアは触れ合うこと。人の温もりでつながりを実感することが、どんな理論よりも効果絶大です。体の触れ合う割合が多いほどいいので、抱きしめるのがベスト。私もお姑さんとよくハグするのですが、抱き合うだけで温かい気持ちになれます。理由とか、何も考えずやってみて」
④微笑みは効果絶大
「普段から心がけているのが、"微笑みながら歩くこと"。ニコニコする必要はないですが、外出しているときは、口角をキュッと上げて柔らかい表情をつくることを意識。それだけで、出会う人や人との接し方が変わってきて、世界が一変しました。感謝の言葉も素直に出てくるし、近所のいつもの景色がきれいに見えたりして、自分の目が濁っていたのだと気づくことができました」
次回は「ウルヴェさんに学ぶ、ストレスに強くなる体づくり」をご紹介します。
撮影/小山志麻〈ウルヴェさん〉 イラスト/かたおか朋子 取材・原文/矢沢美香(STRIPE) 撮影協力/白金imakara