京都の西、大原野は、花の寺で知られる「勝持寺(しょうじじ)」や西国三十三か所観音霊場の20番札所「善峯寺(よしみねでら)」などがある自然豊かな丘陵地です。そこに全国の石好きが憧れる「高田クリスタルミュージアム」という鉱物と結晶の博物館があります。
館長を務める高田雅介さんは、鉱物の研究家としてもさまざまな著書をもつ方。高校の元教師で、退職後、ついに私設博物館をオープン。そこには、子供の頃から石の魅力にはまり収集した、京都をはじめ、全国各地のさまざまな石が展示されています。
収集量は、膨大であり、貴重な石も数多く、訪れる石マニアを唸らせるものばかり。ログハウス風の展示室には、さまざまな鉱物が並ぶガラスケースがずらり。そして壁には、わかりやすい解説ボードが貼られています。ここを訪れたら、ぜひ、高田館長にお願いして、展示物のお話を伺いましょう。元教師でいらっしゃるからでしょうか、どんな素朴な疑問にも、丁寧にお答えくださいます。
さまざま鉱物の中で、きっと誰でもひとつは持っている水晶。でもどうやってできるか知ってますか?水晶に右と左の種類があるのをご存知ですか?
その答えは、ちょっと複雑で、説明が長くなるので、ぜひホームページ(
http://www7b.biglobe.ne.jp/~takada-crystal/bunkan/cr_LR.html)
でご覧になるか、実際にミュージアムを訪れて、館長さんに伺ってください。きっと「え~そうだったんだ~」と驚かれるはず。厄払いのパワーストーンと言われ、そのご利益はともかく、水晶そのものに、まさに地球からのパワーが込められている、素晴らしい恵みであるを知りました。
水晶だけでなく、川原にある小さな石ひとつでも、その成り立ちに壮大な地球のパワーと何万年もの時間の流れが関係することを知り、ロマンすら覚えてしまいます。石マニアでなくても、石に魅了されてしまいそうです。
また、時々、ワークショップも開催。「子供から大人まで、より多くの人たちに石について知ってほしい」とおっしゃる高田館長。
展示を見学した後は、併設のカフェでひと休み。ここは館長の奥様が担当。手づくりケーキなどは地元で人気。また鉱物標本や鉱物関連グッズなどの販売コーナーもあり、思わず欲しくなってしまいます。
一度訪れると、また行ってみたくなる不思議な魅力があるミュージアムです。
高田クリスタルミュージアム
京都市西京区大原野灰方町172-1 ☎075‐331‐0053
開館日 木・金・土・日曜 10:00~16:00
入館料 大人300円 高校・大学生200円 小・中学生100円
http://www7b.biglobe.ne.jp/~takada-crystal/
小原誉子ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」