こんにちは。寺社部長の吉田さらさです。
今回は、リニューアルされてすっかりおしゃれになった奈良市観光案内センターのお話です。
奈良は、京都と並ぶ歴史的な見どころの多い観光地ですが、意外にもホテルは少なめでした。
観光客は日帰りが多く、東大寺と奈良公園周辺だけささっと見て帰ってしまう。
かつてはそんな傾向があったようですが、ここ何年かで外国人観光客がぐっと増え、彼らのためのゲストハウスがあちこちにできました。
リーズナブルなものから高級なものまで、新しいホテルの計画もいくつか進んでいます。
以前は、京都に比べてのんびりした雰囲気が魅力と言われた奈良ですが、近年は、おしゃれな雑貨屋さんや食べ物屋さんも増えてきて、ちょっと前とは活気がまるで違います。
奈良市観光センターは、JR奈良駅から続く三条通りと、近鉄奈良駅から続くやすらぎの道の交差点にあります。つまり、奈良のど真ん中。しかし、以前の建物は少し古くなっていて、なんとなく入りにくい印象があったように思います。今年の6月、増え続ける若い世代や外国からの観光客に対応すべく、その観光センターがついにリニューアルされました。
愛称は「NARANICLE(ナラニクル)」
一般公募で選ばれました。奈良+クロニクル(年代記・社史)=ナラニクルという造語で、かつ、「奈良に来る」という意味もあるようです。目新しい響きもあるし、わかりやすくもある。素晴らしいネーミングですね。
これまでは、ちょっと寄ってパンフレットをもらうくらいだったけれど、今は、カフェ&レストラン「カフェ エトランジェ・ナラッド」も併設され、ランチやお茶をしながら、じっくり旅の計画を練ることができます。
地元の大和野菜を使った「和の要素を取り入れたヨーロピアンメニュー」などが人気です。
店内の壁には、旅人たちの壁画も描かれ、いかにも世界の旅行者が集まる場所という感じです。
パンフレットコーナーも充実し、外国人対応もばっちり。
思わず手に取りたくなるような奈良土産も充実しています。
観光客の奈良滞在時間をもっと伸ばしてもらうとの狙いもあり、カフェ・レストランの営業時間も11:00~22:00(LO)までと長く、遅くに小腹がすいたた時や、軽く飲みたい時にも重宝しそうです。そう言えば、以前の奈良は、夜7時過ぎたら通りは真っ暗で、ほとんどのお店が閉まっているイメージがありましたっけ。
次ページに続きます。
いろいろな講座が開催されるスペースもあり、日本人も外国人も一緒になって伝統文化を体験することができます。
お寺の多い奈良らしく、若いお坊さんによる「辻説法」なども行われます。
ちなみに2017年9月には、金継や螺鈿の講座、水引体験教室など、参加してみたい講座がたくさんあります。(内容、日時などは月ごとにかわりますので、お問合せを。https://narashikanko.or.jp/news/2175/)
これからは、奈良の知られざる名所を巡るオリジナルツアーをもっともっと開発し、こちらを集合場所として活用したいとのお話もうかがいました。
ここに来れば、これまで知らなかった奈良の奥深い楽しみ方を教えてもらえる。ナラニクルには、単なる観光案内所を超えた新しい文化の発信地という意義があるようです。
「ナラニクル」の詳細情報はこちらの奈良市観光協会のホームページをごらんください。
https://narashikanko.or.jp/news/2175/
カフェ&レストラン「カフェ エトランジェ・ナラッド」
吉田さらさ
公式サイト
http://home.c01.itscom.net/sarasa/
個人Facebook
https://www.facebook.com/yoshidasarasa
イベントのお知らせページ