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おうちで楽しむ、京の味と物 ㉟簡単で美味しい京の味…海藻たっぷりのスープ 専門店「京昆布舗 田なか」

小原誉子

小原誉子

「京都観光おもてなし大使」&旅ライター
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを経て、集英社「エクラ」などのライターに。
2011年より京都に在住。
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おうちで楽しむ、京の味と物          

 

京都も緊急事態宣言が続いており、感染再拡大も懸念されていますね。おうちにいながら京都気分に浸れる、『おうちで楽しむ 京の味と物』をご紹介しています。インターネットや電話などで、全国どこからでも注文できます。

 

 

第35回

簡単で美味しい京の味海藻たっぷりのスープ

専門店「京昆布舗 田なか」

 

最近見つけたおうちごはんに重宝する品のひとつが、お湯を注ぐだけで、美味しい海藻のスープができる「京湯葉と海藻のスープ」です。

(1袋35g 540円)

 

具材は、国産わかめ、北海道産昆布、伊勢志摩産あおさ、京都産湯葉と九条ネギ、ニンジン、胡麻、柚子など厳選された素材。海藻ならではのとろりとしたスープで、風味豊かな味わいが楽しめます。1椀で約19㎈なので、ちょっとお腹が空く夜食タイムでも安心して食べられるのが魅力。常備すると何かと便利な一品です。

 

 

さて、このスープを作ったのは、清水坂に店舗を構える「京昆布舗 田なか」。

まさに海藻の専門店。店内には、北海道産の本利尻昆布や羅臼昆布など本格的なだし昆布は元より、塩昆布、おぼろ昆布や山椒や鰹節などで炊かれた品々など、すぐにホカホカご飯にのせたくなる品々が種類豊富に揃っています。

 

京都と昆布の関わりは深く、そもそもだし文化は、関西で発達。北海道で収穫された昆布は、北国廻船などで、敦賀から京、大阪へ運ばれる「昆布ロード」が、京都の食文化を支えてきました。

 

ここ「京昆布舗 田なか」は、約10年前、おぼろ昆布の後継者不足を知った田中昌宏さんが、その技を未来に繋ごうと、敦賀の職人さんのもとで修業をされ開業したお店。日本の食文化の礎となるだしに魅了された方なのです。北海道の昆布生産者と連携し、上質な昆布を京都の人たちの食卓へと届けます。オリジナルの品々の多くは、有名百貨店などでも販売。また手作業で行うおぼろ昆布づくりの後継者の育成も手掛け、全国各地での催事で、その技を披露しているのです。

最近、おうちごはんの時間が増え、ちょっと手間がかかっても、本格的に昆布でだしを使いたいという人も多くなったとか。でも、やはりどんなに時間があっても、そこまでは無理…と感じてしまう私。

 

そこで簡単にできる美味しいだし作りを伺うと、「京昆布屋 万能だし」(8g×30袋 1,944円)と「彩々(さいさい)」(8g×10袋 1,080円)

昆布、鰹節、鯖節、煮干し、焼あご、椎茸の6種類の天然素材を京らしいお味にブレンド。煮だすだけで、本格的な京風だしが作れるもの。化学調味料や保存料を一切使わない味は、簡単ながら、食材の本来の味を際立たせる本格的なだしの味です。

 

また、隣に並ぶ「彩菜(さいさい)」は、昆布と生姜、玉ねぎ、ニンジン、セロリ、にんにくの5種類の国産野菜からできた洋風だし。シチュー、カレー、ポトフなどの煮込み料理をはじめ、粉末調味料としてチャーハンやハンバーグにも使える品。

 

オンラインショップには、少量パックのお試しサイズもあり、まずはいろいろトライしてみるのもおすすめです。

 

昆布といっても、本当に種類豊富…。現代の食生活にマッチしたやさしい味加減で、昔ながらの昆布の佃煮や塩昆布より、かなり食べやすく感じます。

 

清水寺へと続く清水坂から一筋奥へ入ったところにあるお店には、昆布好きの常連客も多く訪れるそう。今は、そんな方々もお取り寄せをなさっています。

「ぜひ京都にいらしたら、お店でいろいろな品を見ていただきたいです~」と田中さん。

その日が早く来るように…今は、おうちごはんで免疫力アップを…。

 

 

「京昆布舗 田なか」

京都市東山区白糸町569-12

☎075-551-5065

営業時間 10:00~17:00 不定休

ホームページ

 

 

小原誉子のブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」

http://blog.goo.ne.jp/mimoron

 


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