知られざる寺社のスター 、石仏を探そう
こんにちは。
寺社部長の吉田さらさです。
今回は、わたしオリジナルの、
寺社散歩をより深く楽しむ方法についてお話したいと思います。
それは、石仏と石の神様像を探し、撮影することです。
石仏とは、お寺や道端にある石でできた仏像のこと。
「それはお地蔵さんのことですか」という質問をよく受けますが、
答えは、イエスでありノ―です。
確かに石仏の中でもっとも多いのはお地蔵さんですが、
観音様、お不動さん、阿弥陀様など、
お堂の中の仏像と同じようにさまざまな種類があるのです。
東京都世田谷区九品仏の浄真寺で見つけた六地蔵さん。
お地蔵さんは庶民の味方なので、どこのお寺でもよく見かけますね。
浄真寺のアクセスはこちら
京都 赤山禅院の千手観音様。
神々しいお顔に心惹かれました。
赤山禅院のホームページはこちら
石仏には、お堂の立派な木造の仏像とは違う独特の魅力もあります。
それは、戸外にあるということです。
お堂の中の仏像はほとんどの場合写真撮影ができませんが、外の石仏なら撮り放題。
いろいろなアングルから撮影していると、石仏が持つさまざまな表情が見えてきて、
ますます面白くなってきます。
静岡県賀茂郡河津町 善光庵の地蔵菩薩。
磨耗して目鼻はわからなくなっているけれど、
優しく微笑んでいるように見えます。
お堂の中の立派な仏像には、どこか近寄りがたいような威厳がありますが、
戸外の石仏は、庶民的で親しみやすく、
自分に向かって語りかけてくるような気もしてきますね。
善光庵のアクセスはこちら
地方によっては、集落の人々が自由に色を塗ってもいいとされており、
中には、こんなにカラフルなお地蔵さまもあります。
兵庫県豊岡市出石町の六地蔵さん。
京都発祥の「化粧地蔵」という風習が伝わる町です。
出石観光協会のホームページ
このお地蔵さんは里山にあり、場所の特定はここでは難しいです。
駅前に観光相談所があり、そこでおおよそどのあたりかを聞いて、レンタサイクルなどで探していただくしかないです。わたしもそのようにしました。
これは、九州南部(鹿児島県、宮崎県)に特有の、「田の神さぁ」(たのかんさぁ)という神様の像です。お米がたくさん実るようにという願いが込められているので、お茶碗としゃもじを持っています。
この像は、宮崎県小林市の大丸地区というところにある田の神さぁ。
これも場所の特定は難しいので、地元の方にお尋ねください。また、ここはレンタサイクルもなく、レンタカーしか方法がありません。
「田の神さぁ」情報はこちら
「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」
ディスカヴァー・トゥエンティワン刊 本体1300円(税別)
わたしが10年間、全国の寺社を旅して撮った
面白い、美しい、かわいい、石仏と石の神様たちの写真を集めた本ができました。
それぞれの像が、「きっとこんなことを言っているんじゃないかな」
とわたしが思う「ことば」もつけた、癒しの本です。
軽くて読みやすく、石仏がある場所のマップもついてます。
旅のお供にぜひ!
この本に収録しきれなかったお気に入り写真を
「ことば」とともに、ネット上で公開しています。
ほぼ毎日(たまにお休み)を目指して更新中!
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