秩父の観音霊場で
紅葉巡りと写真撮影を楽しむ
こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。
全国各地の寺社を巡り、旅に役立つ情報をお送りしています。
今回は、埼玉県秩父市の紅葉の明所をご紹介します。
秩父は、三十四か所観音霊場巡りでよく知られています。
観音様を祀った34のお寺を巡る巡礼コースで、全部回ると大きな功徳を得られるとされます。
なぜ34なのか?
観音様は33の姿に変身して人を救うと言われるため、各地の観音霊場巡りは、一般に差十三か所です。
中でもとりわけ有名なのは、関西の著名な寺を巡る西国三十三か所と、東京を含めた関東のお寺を巡る坂東三十三か所。その二つと秩父の霊場をまとめて全部で百になるように、秩父だけが三十四か所になっているのです。
霊場巡りは、すべて一度に巡る必要はないし、どこから行っても、最終的にすべて回れば功徳は同じです。歩いて行かずとも、乗り物に乗ってもかまわないし、何年かかっても大丈夫。ということで、わたしも少しずつ、西国、坂東、秩父の霊場を巡っています。本当にぼちぼちペースなので、いつになったら百になるのかは、わかりませんけどね。
これまで行った秩父のお寺の中で、紅葉が美しいのは、まず、一番札所の四萬部寺(しまぶじ)。あるお坊さんが、四万部のお経を唱えて経塚を作ったことが名前の由来です。
境内は山の斜面になっており、真っ赤に色づいたもみじの木がたくさん。
お地蔵さんをはじめとする石仏もたくさんあり、写真撮影に最適です。
本堂は元禄時代に建てられた風格あるものです。
悩み多きこの世の人間たちを天上から見守るようなお地蔵さん。
わたしたちに、この世を生きるための知恵を授けてくれる釈迦如来と文殊菩薩
そして四番札所も。次のページでご紹介します。
四番札所の金昌寺も大好きです。
こちらは、境内に1300体以上の石仏があり、紅葉と一緒に写真を撮っていると、時間を忘れてしまうほど。ポーズや表情が面白くて、セリフをつけたくなってしまいます。
「このごろ、どうも物忘れが多くていけねえや」
「それはあんた、もう年ってことなんじゃないの?」
「いやいや、わしなどはもう何百歳にもなっておるが、仏も人間も、年を取れば取るほど、賢くなるもんじゃな」
「何かを忘れるのは、脳みそに、別の知恵を取り込むスペースを作るためなのです。だから、忘れることなんか気にせず、どんどん新しいことを考えましょう」
金昌寺
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八番札所もご紹介します。次のページへ!
八番札所の西善寺の「コミネモミジ」も素晴らしいです。
この木は推定樹齢600年。紅葉シーズンは、例年11月中旬から12月にかけてです。
この巨樹の下には六体のお地蔵さんがあります。
これは「六地蔵」と言って、人間が死後に輪廻する6つの世界で人を救ってくれる六体のお地蔵さんです。
前からだけでなく、後ろからも写真を撮ってみると、また違った雰囲気になりますね。
西善寺
http://www.saizen.or.jp/about/
秩父札所連合会公式サイト
交通案内などは、こちらをご参照ください。
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吉田さらさ
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