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乾燥老化②どれだけ知ってる?[保湿]用語集

前回は、アワエイジ世代の乾燥ポイントをみてきました。今回は、保湿に関する用語です。よく目にするワードなのに、その意味を実はよくわかっていないという用語を改めてチェック。正しく理解していれば、乾燥対策もより万全に。

 

 

アミノ酸

タンパク質を構成する成分。人の肌がもともと持っているNMF(天然保湿因子)の主要成分で、角層の水分保持に重要な役割を担う。最近では、コラーゲン産生や酸化防止などにアプローチするD-アミノ酸が注目を集めている。

 

セラミド

人の肌に存在している脂分の一種。角層にある角層細胞の周囲を埋め尽くすように存在する、細胞間脂質を構成する成分のひとつ。水分の蒸発を防ぐバリア機能を担っていて、肌に必要不可欠な成分。

 

NMF

人がもともと持っている肌の中の保湿成分で、角層細胞の中に存在する。アミノ酸、乳酸、尿素、クエン酸塩などがNMFを構成するおもな成分で、水分を抱え込んで、角層の水分を保持する役割を担っている。

バリア機能

皮膚の最外層にある、薄さわずか0.02㎜の角層が担う機能のひとつで、水分の蒸散を防ぎ、外界からの異物が体内に侵入するのを防ぐ働きのこと。肌の潤いはバリア機能によって保たれ、乾燥するとこの働きが低下する。

 

コラーゲン

タンパク質のひとつ。皮膚を構成するタンパク質のうち約70%をコラーゲンが占めている。真皮のコラーゲンはハリや弾力を保つために重要な役割を担っており、紫外線や糖化などで変性し、加齢とともに減少する。

 

ヒアルロン酸

もともと人の体に存在する成分で、水を非常に多く保持する能力がある高分子。保水力が抜群に高いことで知られている。肌の保湿に効果を発揮し、クッションのように細胞を守る役割も。加齢とともにその量は減少する。

 

細胞間脂質

肌の角層内で角層細胞同士の間を埋めている脂質のこと。おもにセラミド、遊離脂肪酸、コレステロールから構成される。この3つの成分がバランスよく存在することで、肌内部の水分の蒸発を防ぐバリア機能を果たしている。

 

ラメラ構造

細胞間脂質は、水分と油分が交互に、幾層にも重なった構造で成り立っており、その構造のことをラメラ構造という。この構造がきちんと形成されることでバリア機能が正常に働く。熱や過剰な水分などでくずれやすい特徴も。

 

 

取材協力/花王、資生堂

 

 

次回は、乾燥を進ませる生活習慣をチェック! あなたはいくつあてはまるでしょうか?

 

 

イラスト/平松昭子 取材・原文/山崎敦子

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