ボン・ジョルノ!こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。
秋も暮れフィレンツエの街でもテアトロ芸術などを楽しむ季節が始まりました。
今回は「カラダを温める」をテーマに秋からの水分補給のポイントを紹介していきたいと思います。
<秋からはカラダを温める水分補給が大切>
季節が進み、良く晴れた日でも肌寒さを感じるようになって来ました。
今年のヨーロッパは秋が早く、9月半ばから長袖を羽織る日が始まりました。
水分補給も、単に暑さや熱中症に対する予防的な意味合いの強いものから、カラダの環境を整えるという目的にシフトし始めるのがこの季節です。
夏場と違うのは、同じ水分補給でも「温める」ことにポイントが移ります。
できるだけ温かい状態の飲みものを小まめに口にすることで、水分補給していく事が大切です。
また寒くなって来ると、どうしても温かくて甘い飲み物が美味しく感じられますが、糖分の取り過ぎには注意して下さいね。
同じように、おやつも甘いものを欲する季節ではありますが、できるだけ蒸かしイモや果物など自然のものを意識して食べることでお通じも改善されます。
どうしても甘みが欲しい時や、小腹がすいた時にはミネラル水を沸かしてコーンの沢山入ったカップスープなどを作ると水分補給もできて、カラダも温もります。
<熱をつくりだす基礎代謝と水分補給>
さてこの水分補給ですが、実はカラダの熱を作りだす基礎代謝と深く関わっています。
基礎代謝とは、眠っている間にも必要とされる、最低限必要なエネルギー量のことを言います。
一般に、基礎代謝は女性よりも男性の方が大きく、痩せている人よりも太っている人の方が大きいのが特徴です。
季節的には夏よりも冬の方が大きく、年齢と共に少しずつ少なくなっていきます。
基礎代謝とは、言いかえれば熱を作りだす力でもあり、この活動にカラダの中の水分量や運動量、食事のバランスが深く関わっています。
そのためダイエットや体力UPを目的に基礎代謝に注目されている方は、ぜひ運動や食事コントロールと併せて適正な水分補給を心がけて頂きたいと思います。
体の中の水分量が十分でないと、エネルギー代謝も活発にはなりません。
<理想的な水分補給法>
それでは、秋からの理想的な水分補給法とはどんなスタイルなのでしょう。
寒さや冷えを感じ始めると、トイレが近くなることが嫌でどうしても水分を控える方が増えてしまいます。
でも、暮らしの中の環境は暖房が入りはじめ、空気は乾燥し、肌にとっても必ずしも潤いのある状態とは言えません。
こういった寒さと乾燥に対抗し、確実に水分補給してゆくポイントは、温めて口にすること。
朝起きてから、食事の時、10時のブレイクタイム、ランチ時、3時のティータイムなど、水分として口にするものはできるだけ温かいものを取って下さいね。
また、食事時にまとめて水分を取るよりも、ひと口ふた口と小まめに温かい飲み物を口にすることで、トイレに立つ回数を抑え、しっかりカラダに吸収させることができます。
食事も温かいものが増えてきますが、お鍋や煮込み料理などスープごと口にできるものの方が、より体内に水分を取り込みやすくおすすめです。
カラダの中の水分量が十分確保されていれば、脳梗塞や脳血栓など血管系の病気を引き起こす血管内のドロドロ血液化を予防することができます。
またお風呂に入る前やベッドに入る前など、カラダの中の水分が汗として体外に出て行ってしまう前に、湯呑み一杯程度の温かな飲みものを飲むことも大切です。
今月のおすすめの水は、次ページに。
<今月のおすすめ銘柄>
MANIVA(マニバ)
源泉はアルプス山系の水源になります。水タイプの特性としては弱アルカリ水で、水の中に溶け込んでいるミネラルの成分総量が100mg以下ととても少ないこと。またこの成分のほとんどが重炭酸とカルシウムになります。味にクセが少ないので、わざわざ調理水として使わなくても紅茶などの沸かし湯に使うことで美味しくカルシウムの補給ができます。
【水タイプ】
産地泉源:イタリア/ロンバルディア州
湧水温度:8.9℃
水タイプ:発泡
知覚ほか:無臭/pH8.0
ミネラル:重炭酸:83mg,カルシウム:23.2mg,塩化物:2.8mg,マグネシウム:3.5mg,硫酸塩:8mg,硝酸塩:3.9mgほか ※イタリアでの分析による(per.L)
【水ソムリエの飲み方レシピ】
ミネラル水を買って飲みにくいと感じた時には、紅茶やカップスープなどを作る調理水として使われることをおすすめしています。紅茶や珈琲・中国茶はミネラルの多い水であっても比較的影響を受けにくく、逆に美味しく仕上がります。
<ショップ情報> アマゾンなどインターネット販売、リカーショップ、輸入食材店ほか