ファイトケミカルと抗酸化作用 その2

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美容外科・美容皮膚科の「青山エルクリニック」院長。(社)日本形成外科学会専門医。(社)日本アンチエイジングフード協会理事。サーマクール専門医、ペレヴェトレーニングドクター。体の内側のコンディションを整えながら、美しさを導くことをモットーとし、最新の美容治療マシンや各種先端治療を取り入れている。

 

ムック『MyAge』で、アラフィフ世代の素敵な女医が美しく健康でいるための秘訣を伝授する「S-Joy~素敵女医~」シリーズの第1回からのメンバー。

『MyAge 2015 Spring号』に、「S-Joy~素敵女医~」シリーズ『健康で太らない体をつくる素敵女医的「食の秘策」』が掲載されています。その中の「糖質制限の真実」という鼎談に参加されている「青山エルクリニック」院長の杉野宏子先生にご登場いただき、お話をうかがうこの連載。前回に引き続き、「ファイトケミカル」について解説していただきます。

 

こんにちは、杉野宏子です。

前回に引き続き、ファイトケミカルと抗酸化作用についてお話ししたいと思います。

 

※「ファイトケミカル(phyto chemical)」の“phyto”はギリシャ語で植物を意味し、“chemical”は英語で化学成分という意味になります。続けて訳すと「植物性の化学物質」。私のクリニックでは「フィトケミカル」という読み方を採用していますが、どちらも意味は同じです。

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前回は、たくさんあるファイトケミカルの中から、代表的なものとして「カロテノイド」と「ポリフェノール」についてご紹介しました。それ以外の主だった成分には次のようなものがあります。

 

まずは「有機イオウ化合物」と呼ばれるもの。これには、抗酸化作用・解毒作用・がん予防などに有効といわれるスルフォラファン、解毒作用や免疫力アップに効果ありとされるシステインスルホキシド、そして抗酸化作用と動脈硬化の予防に良いといわれるアリシンなどが該当します。

 

辛味や刺激臭が強いのが特徴で、それこそが抗酸化の元になっています。血流を良くするほか殺菌力にも優れているため、肉や魚料理の薬味としても使われます。

 

スルフォラファンは、ブロッコリーなどアブラナ科の野菜に多く含まれますが、なかでももっとも含有量が多いのが発芽中のブロッコリースプラウト。これは成熟したブロッコリーの、7~20倍ものスルフォラファンを含むともいわれています。スーパーで手軽に買えるので、ぜひサラダなどに使ってみてください。

 

 

これらの成分を多く含む食品は次のとおり。

 

スルフォラファン・・・ブロッコリースプラウト、ブロッコリー、キャベツ

 

システインスルホキシド・・・にんにく、たまねぎ、キャベツ、にら、ネギ

 

アリシン・・・にんにく、たまねぎ

 

 

 

次は「糖関連化合物」。これは抗酸化作用のほか、免疫力をアップさせるといわれています。β-グルカンは、不溶性食物繊維の一種で、血糖値やコレステロール、血圧の上昇を抑えるほか、便秘予防にも効果があると考えられています。サポニンは抗酸化作用、コレステロールを下げる作用があり、水溶性で振り混ぜたり煮込んだりすると泡だつ性質を持っています。

 

β-グルカン・・・キノコ類

 

サポニン・・・大豆などの豆類、穀物、ハーブ、高麗にんじん

 

 

そして「長鎖アルキルフェノール誘導体」は、体を温め血行をよくする作用があるとされています。しょうがに含まれるジンゲロールは温めないと作用しないので、熱を加えてから食べるのがおすすめです。すりおろしたものを紅茶に入れてハチミツを少々加え、しょうが紅茶として飲むと体が温まります。

 

カプサイシン・・・唐辛子

 

ジンゲロール・・・しょうが

 

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ファイトケミカルは、成分によっては熱に強いものと弱いものがありますが、熱に弱いものでもクタッと煮るのではなくサッと蒸して食べると、さほど成分を壊さずに食べられます。味付けは塩こしょうのみ、もしくはお味噌をつけて食べたり、上質なビネガーとオリーブオイルをかけるなど、シンプルにするほど素材本来の味が楽しめると思います。

 

 

前回も言いましたが、体にいい成分が含まれているからといって、特定の食材を大量にとるのはNG。健康のためには、バランスよくいろいろなものを食べるようにしたいものです。

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杉野先生おすすめのアンチエイジングジュース

 

グレープフルーツと青紫蘇のジュース

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材料2人前:

グレープフルーツ    半個

青シソ         5,6枚

キャベツ        2枚

エゴマ油または亜麻仁油  大さじ1

水           150ml

 

 

栄養ポイント:

グレープフルーツはビタミンCやクエン酸を多く含み、抗酸化、疲労回復効果が期待できます。皮の白い部分に含まれるナリンギンには食欲抑制効果や免疫力を高める効果があるそうです。また、香り成分が交感神経を刺激して、身体の脂肪燃焼を促進するともいわれています。

ただし、高血圧治療薬のカルシウム拮抗剤を服用している方は、薬の効きを良くしてしまうので飲まないでください。

青じそには、カロテンのほか、カルシウム、鉄分、ビタミンB1、B2、Cが豊富に含まれています。しそに含まれるロズマリン酸は、花粉症などのアレルギー症状を抑えるとして注目されています。

 

 

アサイーとリンゴのジュース

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材料2人前:

アサイー         1パック

リンゴ          半個

アロエベラ       100g

ヨーグルト       200ml

亜麻仁油またはエゴマ油  大さじ1

ターメリック、シナモン、クローブ少々

 

 

栄養ポイント:

アサイーはスーパーフードの王様。食物繊維やカルシウム、鉄分、リン、ビタミン、亜鉛など、あらゆる栄養素をバランスよく含んでいます。ポリフェノールのアントシアニンも多く含まれており、抗酸化作用が期待されています。

アロエは古くから薬効が知られています。特にアロエベラのゼリー状の部分にはムコ多糖体が多く含まれており、粘膜保護、胃潰瘍や胃炎の予防・改善、便秘解消作用があるといわれています。

 

取材・文/上田恵子

 

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