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あなたと家族の「定年認知症」リスクをチェック!

定年認知症 築山先生近影03小

築山節(つきやま・たかし)
1950年生まれ。公益財団法人河野臨床医学研究所北品川クリニック所長。
脳神経外科専門医として数多くの診療治療に携わり、
1992年、脳疾患後の脳機能回復をはかる「高次脳機能外来」を開設。
著書の「脳が冴える15の習慣」は57万部のベストセラー。
新刊は「定年認知症にならない 脳が冴える新17の習慣」(集英社)。

 

 

仕事を持つ40~50代のみなさん自身、または会社勤めの夫が「定年後に認知症になりやすい」としたら?

 

めまぐるしく変化する現代社会、「定年をきっかけとして認知症を引き起こす人を数多く見てきました」と警鐘を鳴らすのは、1万人以上の脳疾患患者を診てきた医師、公益財団法人河野臨床医学研究所北品川クリニック所長の築山節(つきやま・たかし)先生。

 

定年認知症というのは、自分の脳の正しい取り扱い方を知らずに長年ダメージを与え続けた結果、ついに脳が持ちこたえられなくなって枯れてしまう(=認知障害をきたす)、そのタイミングがちょうど定年後に当たるケースがとても多いことから生まれた言い方です。医学の用語ではありませんが、医者の間では前からあたりまえの考え方です。

定年認知症 右脳左脳_OUR AGE

たとえば、こちらは築山先生の過去の患者の脳内神経線維の視覚化画像。この方は当時、企業の重役で、仕事のミスが多いことを心配して、築山先生を訪ねて来たそう。

左右の前頭葉の神経線維がはっきり見えず、活動が低下しはじめていることがわかります。この状態をそのままにしておくと、次第に脳細胞が退化・消失し、認知症につながっていくと予想されます。

 

 

築山先生によると、このような、脳機能の低下により認知症を発症するリスクは、働く世代のふだんの生活の中にひそんでいるとのこと。リスクに気付かず安易な社会人生活を漫然と続けると、定年後のある日突然、脳の不安定状態に陥り、認知症につながる危険が大いにあるのだそうです。

 

では、あなたやあなたの家族は、定年をきっかけとする認知症を起こしやすい?

次のページで、チェックを。

定年認知症のリスクをチェック

 

定年認知症になりやすいかどうかがわかるリストです。チェックを入れた数を数えていってください。

【40~50代のチェックリスト】

□  仕事に自信がない。

□  帰宅時間が不規則である。

□  仕事に計画性がない。

□  20代に比べて、明らかに体重が増えている。

□  健康診断で、高血圧、糖尿病、脂質異常症、いずれかに指摘事項がある。

□  独身、趣味がなく、気軽に話せる人、家族も近くにいない。

□  休みをじゅうぶんに取っていない。

□  一日中、一言も話さないことがある。

□  疲れ目、肩こりを自覚している。

□  まったく外に出ない日、陽に当たらない日がよくある。

 

いかがでしたか? 5つ以上チェックがついた人は、脳機能の赤信号で、定年認知症になりやすいといえます。

 

さらに、20~30代のときの生活はいかがでしたか? 脳の機能低下は1日にして成らず。当時を思い出しながら、チェックしてみてください。

 

 

【あなたが20~30代だった頃のチェックリスト】

(40~50代の方がお答えください。1項目にひとつでも当てはまるものがあったら、チェックを入れてください。)

 

□ 生活が規則正しくない。起床時間、就寝時間が一定でなく、毎日行う基本的な生活習慣が一定していない。

□ 仕事や付き合いのため、睡眠時間が安定して取れない。たとえば毎日6時間程度の睡眠が取れていない。

□ 食事の時間が決まっていない。朝食はほとんど摂っていない。

□ アルコールを飲まない日はほとんどない。最近はアルコールが睡眠薬代わりになっている。

□ 毎日入ってくる情報の種類が偏っている。毎日勉強しているが、その内容は仕事のことばかりである。自宅でも仕事のことばかり考えている。

□ 残業が多い。休みも少なく、土日にもしばしば出勤している。

□ 仕事以外、ほかに趣味がない。気軽に話せる友人、家族が近くにいない。

□ 健康診断で指摘事項がある。肥満、肝臓機能障害、高尿酸値症などが指摘されている。

□ 自分に自信があるということがない。将来何をするか、どんな能力を身につけていくかというキャリア・プランが不明確である。

 

こちらも、該当項目が多いほど、すでに脳に潜在的なダメージを蓄積している恐れがあります。若いときから何十年も同様の生活が続いているなら、定年後に認知症を発症するリスクはさらに高いといえます。

 

…これはまずい、と感じたみなさん、築山先生は「脳の機能低下を招かないための習慣」を提唱しています。その中身は…

築山先生は、脳の機能低下を招かないために、17の習慣をすすめています。その一部をご紹介します。

 

●毎日、同じ時間に寝て起きる。

●毎日8000歩を歩く。

●水分をこまめにとる。

●成功体験やこだわりを忘れて、やわらかな心を持つ。

●ストレス解消法を持って、ため込まない。

●人間関係を5人以上持つ。

●脳の仕事量を把握して、ちゃんと休ませる。

●転職力を持って、仕事を続ける

 

すぐにできそうなことも、なかなかむずかしそうなことも。

とにもかくにも定年認知症にならないためには、40~50代の今すぐ、生活を見直す必要があるといえそうです。

 

定年認知症 脳が冴える新17の習慣カバー1帯付

「定年認知症にならない 脳が冴える新17の習慣」

著者/公益財団法人河野臨床医学研究所北品川クリニック所長 築山節

(集英社 本体¥1300+税)

 

※この記事は、築山先生の新刊「定年認知症にならない 脳が冴える新17の習慣」からの抜粋です。本書内では、脳を場所ごとに3つに分けて定年認知症を防ぐための、正しい取り扱い方を解説。「脳は、どのように枯れはじめるか」「とにかく脳は楽したがる」「40代からは体と脳の制限速度を守る」など、興味深い実例と対策が満載。脳専用の健康法の書です。

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