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「黄金」の時間は、誰にでも作り出せるのに

茂木健一郎

茂木健一郎

1962年生まれ。脳科学者、作家、ブロードキャスター。 「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究。 『脳とクオリア』『生きて死ぬ私』『脳と仮想』『プロセス・アイ』『今、ここからすべての場所へ』『東京藝大物語』など著書多数。 ツイッター@kenichiromogi 、オフィシャルブログも精力的に更新中。

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若さを保つために必要な「引き算」。

 

それは言い方を変えると、「自分の中をきちんと整理しておく」ということになる。

心の中に、雑多なものがごちゃごちゃと溜まってしまっているような状態では、いろいろなものが見つからない。

何よりも、自分の最もピュアで、良いところが引き出せなくなってしまう。

 

 

どんな人にも、素晴らしいところ、美しいところ、生きる上での「可能性の中心」というべきものがある。誰の中にも、大切な宝物がある。

ところが、心の整理ができてないと、自分の中のいちばん大事なものが見つからなくなってしまうのである。

 

 

そして、その一番大切な宝物は、生きる「情熱」と関係している。生きることが熱することで、初めて光を放ちだし、見つけ出すことができるのだ。

 

 

以前、出雲の地で、古来のやり方で鉄を精錬したことがある。

「たたら製鉄」の方法で、砂鉄を熱し、フイゴで風を送り込んでどんどん温度を上げていった。

そうしたら、鉄が赤くなって、やがて黄金色になった。

本当にきれいな、輝かしいばかりの黄金の輝きが、暗闇の中から放射されている。

 

 

その時、黄金色というのは、元素としての「金」だけが持つのではなくて、どんなものでも、熱して温度が上がっていくと、やがて黄金色になるのだということを学んだ。

つまり、黄金というのは、「元素」ではなく、「状態」なのである。

 

 

以来、キャンプの時に焚き火をしたり、暖炉で薪が燃えているのを見るような時でも、「ああ、あそこに黄金色がある」と気付き、注目するようになった。

 

 

若い脳4回

画・茂木健一郎

 

 

人の心の中にも、黄金色が見えることがある。

 

何かに熱中したり、恋の予感に胸を弾ませたり、難しいがやりがいのあることにチャレンジしたりしている時に、人の心の中には黄金の光が放たれ始める。

「ハート・オブ・ゴールド」。

 

「黄金の心」は、生きることの情熱が高まった時に、自然と私たちの胸の中に生まれてくる何ものかなのである。

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