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直行便で行けるアメリカ北西部の街ポートランドで 、ワインとSakeを味わう

小野アムスデン道子

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。

旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。

日本旅行作家協会会員。

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こんにちは小野アムスデン道子です。成田からデルタ航空で直行できるアメリカ北西部のポートランドは、アメリカ人の夫のホームタウンで、そこも私のベース。東京、ポートランド、そして世界へと飛び回っています。

クラフトビールやサスティナブルなライフスタイルで知られている街ですが、そこから車で15分も走れば緑豊かでワイナリー巡りも楽しめる、トゥアラティンバレ―が広がります。のんびりとおいしいワインを味わった、夏休みの思い出の旅をご紹介します。

 

 

ワイナリー巡りに出かけたのは7月初夏の一日。トゥアラティンバレ―では、ラベンダーファームもあちこちありますが、一軒目に訪れた世界的にも知られるワイナリー「ポンジー・ヴァインヤーズ」の入り口にも、美しくラベンダーが咲き誇っていました。ウェルカムワインは、きりっと冷やしたピノ・ノワールのロゼ。

今日、オレゴンワインの代名詞のような“ピノ・ノワール”品種。このブドウでワイン造りを始めたパイオニアとも言えるのが「ポンジー・ヴァインヤーズ」です。1970年にディック&ナンシー夫婦が創立して以来、今や130エーカーもの広さを誇るワイナリーとなりました。

斜面を利用したグラビティフロー(ワインの醸造過程でポンプではなく、重力を利用してブドウやワインを移動させダメージを防ぐ)、醸造所の屋根には太陽光パネルとサスティナブルなワイン造りをしています。100%フレンチオーク樽で熟成されたワインは香り高く、全米でも高評価を得て、ホワイトハウスの晩餐会にもたびたび登場するほど。

ワイナリーツアーは、今も家族経営のワイナリーの歴史やワイン造りへのこだわりを聞きながら、途中に試飲も(ツアー40ドル、試飲のみ20ドル)。最後は美しいブドウ畑を一望するテイスティングルームでも、ピノ・ノワールだけでなくピノ・グリ、シャルドネ、リースリングなどいろいろなブドウのワインを勧めてくれました。

 

ポンジー・ヴァインヤーズ  Ponzi Vineyards

https://www.ponzivineyards.com

家族経営の丁寧でフィロソフィのあるワイン造りをするワイナリーを車で巡って楽しめるのがティアティンバレ―の魅力。2軒目に訪れたのはトスカーナ風のテイスティングルームがすてきな「アローロ・ヴィンヤーズ」。

ブドウ畑だけでなく庭園や農場を併設するスタイルで、シェフを雇ってファームトゥーテーブルで農場の新鮮な食材を使った食事とワインとのペアリングディナーを提供したり、9月には収穫フェスティバルも開催予定なのだそう。

ブドウ畑を作り始めたのが1999年で2002年に創業。リッチで味わい深いピノ・ノワールはじめシャルドネにドライリースリングなども造っていて、テイスティングは20ドル。

ワイングラス片手に広々としたブドウ畑やかわいい庭を眺めながら気持ちいい時間が過ごせます。

 

アローロ・ヴィンヤーズ   Alloro Vineyard 

 https://www.allorovineyard.com/

 

 

 

 

3軒目は、アメリカ北西部で最初のバイオダイナミック農法によるオーガニックワインのワイナリー「クーパーマウンテン・ヴィンヤーズ」。

ここを訪れた理由はもう一つあって、シャルドネとピノ・ノワールのブレンド果汁を使った熟成バルサミコ酢を出していること。北イタリアのモデナの有名なバルサミコ樽メーカーの樽を使用して20年以上熟成されたバルサミコ酢もあって、とてもフルーティでした。

ブドウ畑もワイルドな感じなのは、自然なバイオダイナミック農法だからでしょうか。ワインテイスティングは、ツアー付き35ドルで、樹齢25年を使ったピノ・ノワールの赤やロゼ、ピノ・グリをいただきました。全体にさっぱりした味わいは夏によい感じ。

 

クーパーマウンテン・ヴィンヤーズ Cooper Mountain Vineyards

https://www.coopermountainwine.com/

 

 

ワイナリーは10時または11時からオープンして17時までには閉まるところが多いので、営業時間を確認してから回ることをおすすめします。

ワイナリー巡りの最後は、ワインではありませんがオレゴンの日本酒を味わいに「サケ・ワン」へ。世界ではじめてのアメリカ資本・経営による日本酒の蔵元です。金曜・土曜は19時(その他の日は17時)までオープンしています。

近所のアメリカ人ご夫妻に「このJunmai Ginjyo Gensyu (純米吟醸原酒)の“g”はすごくうまいんだ」と薦められて、そのすっきりとした飲み口の後に馥郁(ふくいく)さが広がる味わいに驚いて以来、一度蔵元を訪ねてみたいと思っていたのでした。

最初は、江戸時代からの青森の蔵元である桃川株式会社と合弁で日本酒を輸入していましたが、数年後には醸造もスタート。

モモカワ、ムーンストーン、gの3ブランドを中心に数々の受賞歴を誇り、日本を含む28カ国に輸出しているそう。

 

極上の大吟醸ラインには日本酒の原料米で有名な山田錦も使っていますが、カリフォルニアのセルロース米が主流。すべて、冷酒が前提。ユニークなムーンストーンは、梅、梨、ココナツ&レモングラスやキュウリ&ミントで風味づけした日本酒のラインアップ。ココナツ&レモングラスは、ちょっとココナツを使ったカクテルのピニャコラーダを思わせる風味。これはこれでなかなか楽しめます。モモカワの大吟醸は、糀のうまみが広がる日本酒のなかの日本酒という感じ。

一方、スムースに心地よく飲めてとても気に入ったのがYomi (黄泉)という缶入りのお酒です。ユニークな名前ですが、忙しい一日の終わりに日常生活から逃れるのを、黄泉の世界に喩えたそう。日本にはない、かっこいいデザインのハンディな缶もお洒落。ワインよりお酒自体のお値段はお手頃で、テイスティングは、ムーンストーン4種が10ドル、そのほかの日本酒5種は12ドル。

 

サケ・ワン SakeOne

  https://sakeone.com/

 

 

 

 

バラエティに富んだワイナリーと蔵元まで回ったトゥアラティンバレ―の一日。最後は地元で評判のイタリアンレストラン「ディカルリ」へ。ローカルの新鮮でおいしい食材にこだわり、仕入れに合わせてメニューは毎日変えるのだそう。壁にはローカルアーティストの絵がかかって、フレンドリーな雰囲気。ワインを飲みながら、話も弾んだディナータイムでした。

 

ディカルリ Decarli

https://decarlirestaurant.com

 

 

 

取材協力/ トゥアラティンバレ―・ワシントン郡観光局

https://tualatinvalley.org

 

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