OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

総額表示についてのお知らせ

OurAgeは、2021年3月1日配信の記事より掲載商品の価格を消費税込みの総額表示に変更いたしました。詳しくはこちらをご覧ください。

OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

総額表示についてのお知らせ

OurAgeは、2021年3月1日配信の記事より掲載商品の価格を消費税込みの総額表示に変更いたしました。詳しくはこちらをご覧ください。

https://ourage.jp/column/karada_genki/doctor/225122/

パニック症とは「究極の不安症」。発作の恐怖感から引きこもりになることも。/教えてDr.!第8回

ちょっと気になる病気 教えてDr.! パニック症

 

私がお答えします!
医療法人和楽会理事長、
パニック症研究センター代表
貝谷久宣さん Hisanobu Kaiya

「なごやメンタルクリニック」「心療内科・神経科 赤坂クリニック」「横浜クリニック」ともに理事長。日本におけるパニック症に関する治療・研究のパイオニア。著書多数

 

クリップボード

相談

突然、ひどい不安に襲われます。それが怖くて、最近は外出を控えるように。そのうち治るものなのでしょうか?

 

答え

パニック発作だけでなく、発作が起こると考える予期不安もやっかいです。生活に支障が出るようなら専門医に相談を。

 

 

パニック症とは?
突然起こるパニック発作…
その恐怖感から引きこもりになることも。

 

パニック症とは「究極の不安症」。

 

突然、激しい呼吸困難などのパニック発作が起こる病気です。本来は、時や場所を選ばず、家でリラックスしているときや寝ているときでも、突然起こります。

 

しかし一度発作を経験すると、恐怖を感じたり、緊張する場面など、なにか引き金があって起こる場合もあります。

 

その症状は動悸やめまい、吐き気などの身体症状として現れ、中には「心臓が破裂して、口から飛び出るのではないか」「このまま死んでしまうかも」と思うほど激烈なこともあります。

 

しかし、その発作は多くの場合は30分以内でおさまります。

 

この発作による生命の危険はありませんが、繰り返し起こることで、発作への不安や恐怖感が頭から離れなくなります。

 

これを「予期不安」といい、やがて発作を予感する場所や状況そのものが恐怖の対象になり、その状況を避ける「回避行動」をとるようになります。

 

 

実は発作そのものよりも、この予期不安のほうが長く続きます。回避行動が続くと、しだいに「広場恐怖症」になっていきます。「広場」とは広い場所ではなく、例えば、飛行機や電車、エレベーター、人混みなど、発作が起きても逃げられない場所や、すぐに助けを求められない状況のこと。

 

こうした場所を恐れるようになると、行動範囲が狭くなり、人との接触を避け、引きこもりにつながることも。パニック症が長引くと、うつ病を併発することもあります。

 

不安や恐怖が根底にあるほかの病気に、心的外傷後ストレス障害(PTSD)がありますが、その違いは、PTSDはトラウマが病気の原因なのに対し、パニック症は病気そのものがトラウマになる点です。

 

パニック症を発症しやすいのは、根底に“不安気質”がある人です。例えば、幼少期に母親から離されるなどの経験で「分離不安症」になったり、学童期や思春期に自分に自信が持てず「社交不安症」に陥った人などに多く見られます。

 

受診は心療内科、神経科、精神神経科を。診断は内科的な検査でほかの病気が隠れていないかを確認した後、おもに問診で行われます。

 

治療は発作をコントロールする薬物療法のほか、「認知行動療法」によって思考のクセを直したり、「暴露療法」で不安な場面に慣らしていくなどの精神療法も行います。

 

患者さんは、規則正しい生活を心がけ、ストレス解消やリラックスできる方法を身につけたり、軽い運動で体を動かすことも重要です。

 

まとめロゴ

自分で行う対策

  • ●規則正しい生活や呼吸法などで自律神経を整える。
  • ●ストレスの解消、軽い運動を行う。

 

病院で行う治療法

  • ●薬物療法、カウンセリング、認知行動療法、暴露療法。

 

 

イラスト/macco 取材・原文/山村浩子

 

 

<前の記事

<前の記事
第7回/線維筋痛症は全身が激しく痛み、疲労も伴うつらい病気です/教えてDr.!第7回…

次の記事>

次の記事>
第9回/過活動膀胱は膀胱にうまく尿をためられず、排尿の不調が現れる病気です/教えてDr.!第9回…

この連載の最新記事

咳喘息は放っておくと気管支喘息に発展する可能性も!/教えてDr.!第10回

第10回/咳喘息は放っておくと気管支喘息に発展する可能性も!/教えてDr.!第10回

過活動膀胱は膀胱にうまく尿をためられず、排尿の不調が現れる病気です/教えてDr.!第9回

第9回/過活動膀胱は膀胱にうまく尿をためられず、排尿の不調が現れる病気です/教えてDr.!第9回

パニック症とは「究極の不安症」。発作の恐怖感から引きこもりになることも。/教えてDr.!第8回

第8回/パニック症とは「究極の不安症」。発作の恐怖感から引きこもりになることも。/教えてDr.!第8回

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

OurAgeスペシャル